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第7話『新たな展開』 ページ30

「今からお前んちに行くわ」



「今から?」



「帰ったら玉森がいるんだろ?」



「・・・うん」



「そんなの俺が困るから」




「どうして?」



「心配で寝れねー」



「え?」



「お前、俺の彼女になったんじゃないのかよ」



「彼女!」



「ん。彼女」





その響きに、思わず口元が緩んでしまう。




「にやけんなよ。恥ずかしいヤツ」



そう言って北山くんが私の髪をクシャって触った。




うわぁ。




うわぁ。





「・・・うわぁ」



「ん?」



「何か、付き合ってる人たちっぽいね」



「だって、付き合ってる人たちじゃん」




「うわぁ!」




「何だよさっきから、その“うわぁ“ってのは」




「言葉にならない心の叫びだよ!」



「ふ〜ん」





さっきまで、ただの同期だったのに、私は、北山くんの恋人になった。




さっきまで、私たちの間には、右腕一つ分の距離があったのに、今は肩が触れるくらい近い距離にいる。




「手、繋ぐ?」




「え?初日から?!」



「じゃあ、1週間後からにする?」



「いや、今日からで」




私がそう言うと、北山くんは黙って自分の右手を差し出した。




「・・・お邪魔します」




「どこにだよ」




「北山くんの掌に」




「どーぞ」




戦場に向かっているのに、修羅場かもしれないのに、やっぱり顔はにやけてしまう。




「玉森くん、怒るかな」



「玉森の心配してんじゃねーよ」



「ごめん」




私が心配しなくても、玉森くんの心配をしてくれる人は、いくらでもいるだろう。

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マキ(プロフ) - アニカさん» お久しぶりです。ちまちまとしか書けなくてなかなか筆が進みませんが、どちらとゴールするのか私も知らなくて困っています!笑どうにか完結したものをお届けできるように頑張ります(*^^*) (2021年12月12日 23時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - みゆたままさん» 頑張れるのか、後輩玉森!笑!北山さんと別れる理由もなさ過ぎて、どうしようかと思案してます( ゚Д゚) (2021年12月12日 22時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
アニカ(プロフ) - お久しぶりです。暮れに来て、またまた素敵な切ないお話!玉森くんが本当に玉森くんで(笑)食べちゃいたいほど可愛い!みっくんも不器用に優しくて泣けますね。やっぱりマキさんの作品が読めると、毎日HAPPYになります( ◜‿◝ )♡ (2021年12月8日 3時) (レス) @page1 id: c2540d2c8a (このIDを非表示/違反報告)
みゆたまま - 頑張れーー!!後輩たまもりーーー!! (2021年12月6日 0時) (レス) @page44 id: d71bf58877 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - すいさん» B型コンビのケンカ芸私も大好きです!玉森くんの飄々とした佇まいが好きなので、そういう雰囲気が少しでも出せればと思っています(^-^) (2021年11月14日 2時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マキ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年8月1日 23時

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