第7話『新たな展開』 ページ29
「バッッッカじゃねーの？！」
向かい合った席で、私は北山くんから盛大に叱られている。
食事に誘われた席で、思い切って玉森くんとの同居を告白したからだ。
「お前さ、何で簡単に一緒に住むこと受け入れたわけ？」
「受け入れてない！私は今だって早く出ていってねって言ってるもん」
「でも一緒に住んでんだろ？」
「・・・うん」
「受け入れてんじゃん」
「だって、住むとこないんだって。路上生活になっちゃうって」
「だからそれは玉森が自分でなんとかすることだろ？実際あいつならどうにでもできるよ。簡単に騙されんなよ」
「・・・じゃあどうしたらいい？」
「知らねーよ！」
自分がバカなのは百も承知だったけど、目の前で呆れている北山くんを見るとかなり落ち込む。
「土屋」
「・・・・はい」
次は何を言われるのかと身構えたのに、北山くんは私の顔を真っ直ぐに見つめて、しばらく黙ったままだった。
「北山くん？どうかした？」
「・・・あのさ」
「うん」
「付き合おっか」
「え？」
「付き合おうぜ、俺たち。・・・ん〜・・・じゃないな、そうじゃなくて・・・・・俺と、付き合ってください」
照れ隠しをするように、ペコって軽く頭を下げる北山くん。
もしかしたら・・・なんて思っていたくせに、私は放心して言葉が出てこなかった。
「・・・何か言ってくんない？」
「・・・ごめん」
「あれ？振られた？」
「違・・・今のごめんは、黙ってたことに対してで、えっと、告白の返事は・・・
あたふたする私を見て、北山くんが笑っている。
その瞳に映る私は、多分、北山くんの特別になった。
「・・・うん」
「え？」
「だから、告白の返事。うん！」
「もうちょいマシな返事はないのかよ」
あまりに酷い私の返事に、二人で顔を見合わせて笑った。
幸せ過ぎて忘れていたけれど、部屋には今日も、玉森くんが我が物顔で居座っている。
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マキ(プロフ) - アニカさん» お久しぶりです。ちまちまとしか書けなくてなかなか筆が進みませんが、どちらとゴールするのか私も知らなくて困っています！笑どうにか完結したものをお届けできるように頑張ります(*^^*) (2021年12月12日 23時) (
レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - みゆたままさん» 頑張れるのか、後輩玉森！笑！北山さんと別れる理由もなさ過ぎて、どうしようかと思案してます( ﾟДﾟ) (2021年12月12日 22時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
アニカ(プロフ) - お久しぶりです。暮れに来て、またまた素敵な切ないお話！玉森くんが本当に玉森くんで(笑)食べちゃいたいほど可愛い！みっくんも不器用に優しくて泣けますね。やっぱりマキさんの作品が読めると、毎日HAPPYになります( ◜‿◝ )♡ (2021年12月8日 3時) (レス) @page1 id: c2540d2c8a (このIDを非表示/違反報告)
みゆたまま - 頑張れーー！！後輩たまもりーーー！！ (2021年12月6日 0時) (レス) @page44 id: d71bf58877 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - すいさん» B型コンビのケンカ芸私も大好きです！玉森くんの飄々とした佇まいが好きなので、そういう雰囲気が少しでも出せればと思っています(^-^) (2021年11月14日 2時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
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