第7話『新たな展開』 ページ28
「・・玉森くん、話があるんだけど」
北山くんが帰った後、くつろぐ玉森くんの前に正座する。
「借金の申し込みでもするんですか？俺金ないですよ？」
「・・・この部屋を、出て行ってくれないかな」
「嫌です」
「え？出て行って？一応下手に出てるけど、君がここに居座っていい理由ないから」
「ちっ。・・じゃあ、何で出ていかなきゃいけないんですか？」
「舌打ちしない。面倒くさそうに質問しない。やり直し」
「面倒くさいのはそっちじゃん。どうせ俺がここに住んでたら北山さんと付き合えないとか思ってんでしょ？」
「正解」
「やったぁ。正解したご褒美は何かな。土屋さんの部屋に居座る権利かな」
「ちょっと玉森くん、いい加減に・・・・
その態度の悪さを叱ろうとしたのに、玉森くんはクッションを抱いて、盛大にうなだれ始めた。
「何？もしかして落ち込んでるの？」
「そうですよ？落ち込んでます。だって土屋さんに追い出されたら、俺の路上生活が始まっちゃうんだから」
「あなたならいくらでも行くとこあるでしょ？あなたを好きだって言ってくれてる女の子のおうちに行ったらいいんじゃない？」
「俺を好きだって言ってる女の子の気持ちを利用しろって言うんですか？土屋さんは最低だなぁ。俺にはとてもそんなことできない」
わざとらしく首を振る玉森くんは、完全に私のことをバカにしている。
「でも玉森くんがこの部屋にいる以上、私は北山くんと付き合えないよ」
「まだ告白されてもいないくせに」
「されてないけどいい感じだもん。多分近日中に告白されるもん」
「されなかったら爆笑しながら、土屋さんの周りを3周しますね」
「じゃあ告白されたら出てってね！」
「嫌です！」
「話が振り出しに戻ったじゃない！」
かつて、こんなに話が通じない相手がいただろうか。
北山くんに正直に話してみよう。
多分、すっごく叱られそうだけど。
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マキ(プロフ) - アニカさん» お久しぶりです。ちまちまとしか書けなくてなかなか筆が進みませんが、どちらとゴールするのか私も知らなくて困っています！笑どうにか完結したものをお届けできるように頑張ります(*^^*) (2021年12月12日 23時) (
レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - みゆたままさん» 頑張れるのか、後輩玉森！笑！北山さんと別れる理由もなさ過ぎて、どうしようかと思案してます( ﾟДﾟ) (2021年12月12日 22時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
アニカ(プロフ) - お久しぶりです。暮れに来て、またまた素敵な切ないお話！玉森くんが本当に玉森くんで(笑)食べちゃいたいほど可愛い！みっくんも不器用に優しくて泣けますね。やっぱりマキさんの作品が読めると、毎日HAPPYになります( ◜‿◝ )♡ (2021年12月8日 3時) (レス) @page1 id: c2540d2c8a (このIDを非表示/違反報告)
みゆたまま - 頑張れーー！！後輩たまもりーーー！！ (2021年12月6日 0時) (レス) @page44 id: d71bf58877 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - すいさん» B型コンビのケンカ芸私も大好きです！玉森くんの飄々とした佇まいが好きなので、そういう雰囲気が少しでも出せればと思っています(^-^) (2021年11月14日 2時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
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