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朝から、部屋の中にクラシックが鳴り響いている。
憂鬱な平日の朝に、私は王宮にでも迷い込んでしまったような気持ちになる。
「おはよ」
「・・・・おはようございます」
ティーカップ片手に、千賀さんはソファに座って目を閉じる。
貴族の朝?
何かパジャマ光ってない?
突っ込みどころがありすぎて、もはや何を突っ込んでいいのかわからない。
「クラシック、好きなんですか?」
「好きだよ。Aちゃんは?」
「私はそういうのに疎くて。クラシックが好きなのか嫌いなのかさえわかりません」
私がそう言った瞬間、千賀さんは目を見開いて立ち上がった。
「それだ!」
「・・・え?」
「閃いた!今から部屋に籠るね!」
「え?え?千賀さん?」
クラシックの流れるリビングに、取り残されるコットンシャツの私。
千賀さんは不思議。
職業が何なのかさえ全然わかんない。
クラシックが好きなのかどうか、私はわからないけれど、非日常なこの毎日のことは、案外気に入ってしまっている。
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リリ(プロフ) - マキさんの作品、だいすきです!更新ありがとうございます (2022年3月13日 20時) (レス) id: 195e0203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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