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「ご機嫌だな」
「え？」
「鼻唄なんか歌って」
「歌ってました？」
「音外れてた」
テレビから目を離さずに、北山さんが意地悪を言うから、私は気づかれないように軽く睨んだ。
「今日ね、友達できたんです」
「お前小学生？今日入学式だったっけ？ごめんな式に行ってやれなくて」
「大人だって友達できるの！絶対北山さんには紹介しない！すっっっっごい美人さんなのにな」
「美人？今すぐ紹介しろよ」
「うわぁ、紹介したらどうする気ですか？」
「さぁ？どうする気だと思う？」
私が何を言っても、北山さんは動揺しない。
「自分のものにする？」
「何だそれ。俺は野獣か？」
「だって私と初めて会った時も、すごく強引だったじゃないですか」
「誰彼構わずあんなことするかよ」
「じゃあ、どうして私には・・・
「もう終わり！この話終わり！」
少し顔を赤らめて、北山さんはそっぽを向く。
え？この反応は何？
「北山さん？」
「何だよ」
「もしかして、照れてる？」
「はぁ？別に〜？」
「こっち向いて」
「やだね」
「耳赤い！見せてください」
「うるさい」
「ねぇ、やっぱりここが赤く・・・・
耳を触ろうとした私の手を北山さんが掴んで、私は身動きが取れなくなる。
「・・・・離して？」
「何で？」
「・・・・動けない」
「動けないようにしてる」
北山さんは小さく笑うと、私の手を握ったままキスをした。
「顔が赤いのはどっちだよ」
説明のつかない感情が溢れて、私は北山さんに思いっきり抱きついた。
「タックルしてんの？」
「・・・抱きついてるの」
「ふ〜ん。じゃあ、抱きしめ返してみようかな」
北山さんの腕が、私の背中に回る。
この気持ちを北山さんに伝えたいのに、どうしても言葉にできないから、私は自分の腕にありったけの力を込めた。
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みき(プロフ) - マキさんご無沙汰してます。そして今頃すみません。全てのシーン私の抱いているみっくんでした。すごいなぁ〜。こんな素敵なお話を描けるマキさんは本当に優しい人なのだろう。私ではないけど彼女の私は沢山幸せをもらいました。さびしいです。ありがとうございました。 (2021年11月1日 15時) (
レス) @page49 id: e2d6b3aa5d (このIDを非表示/違反報告)
わわか(プロフ) - １つずつ終わっていくのがすごく寂しいです。マキさんの言葉、物語がとてもとても好きでした！他のメンバーの話も楽しみであり、終わってしまうのがさみしくもあり。最後までしっかり読ませていただきます！ (2021年5月28日 17時) (レス) id: 3db566fc35 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ちい★さん» 北山くんが主人公のお話、終わっちゃいました。私の書く北山くんが、北山くんをお好きな皆様にも温かく受け入れてもらえて嬉しかったです！ありがとうございました(*^^*) (2021年5月23日 20時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ちはるさん» 元は横尾さんがお好きだったんですね(*^^*)北山くんと横尾さんの関係性がとても好きなので、二人のお話が書けて私も楽しかったです！身長差もそうですけど、情熱と冷静みたいな対極な二人がいいなぁと思っています＼(^^)／ (2021年5月23日 20時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
ちい★(プロフ) - 終わっちゃって寂しいです…。マキさんの書くお話は苦しくなったり幸せになったり…リアルで大好きです！！！読み返してきます★ (2021年5月16日 11時) (レス) id: aba16733a8 (このIDを非表示/違反報告)
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