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「島谷さん!」



「月城さん?」




バイトが休みの日に買い物をしていると、同じく休日らしい月城さんとバッタリ出くわした。



「島谷さんもお休み?」



「はい。暇なんで、買い物に」



「私も。掃除しようって意気込んでたんだけど、狭い部屋だからすぐに終わっちゃって」



休日の月城さんはいつもの数倍綺麗で、私は思わず見とれてしまった。



「島谷さん、この後用事あるの?」



「いえ、何も」



「よかったらお茶しない?すぐそこにカフェがあるから」



「はい!」



とにかく月城さんは優しくて感じが良い。


私が月城さんの同級生の男の子だったら、間違いなく彼女に憧れていたと思う。



「島谷さん、すっごくお金持ちの彼氏がいるんだってね」



紅茶を飲みながら、月城さんはいらずらっぽく笑う。




「葛西さんが言ったんでしょ〜?お金持ちなのかなんて私は知らないんです。付き合い始めたのも最近だし」



「でも恋人はいるんだね。羨ましいなぁ」



「月城さんはいないんですか?」



「うん。いない」



「高嶺の花過ぎるんですよ、きっと」



「そんなことないよ」

 


遠慮がちに首を振るその仕草さえ可愛らしくて、月城さんを変な男から守らなくてはという使命感に駆られる。



帰り道は、絶対私が車道側を歩こう。




「島谷さん」



「はい」



「私と友達になってくれる?」



「え?」



「私の方がいくつも年上だけど、島谷さんと話してると楽しいの。職場でも、頼りにしてるのよ?島谷さん真面目だから」



「私なんかが月城さんの友達になっていいんでしょうか」



「当たり前でしょ?」



「私、常に車道側歩きますね!」



「車道側?何の話し?」




呆気に取られながらも、月城さんのは楽しそうに笑ってくれた。




綺麗な笑い方をする人だなって、そう思った。

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みき(プロフ) - マキさんご無沙汰してます。そして今頃すみません。全てのシーン私の抱いているみっくんでした。すごいなぁ〜。こんな素敵なお話を描けるマキさんは本当に優しい人なのだろう。私ではないけど彼女の私は沢山幸せをもらいました。さびしいです。ありがとうございました。 (2021年11月1日 15時) (レス) @page49 id: e2d6b3aa5d (このIDを非表示/違反報告)
わわか(プロフ) - 1つずつ終わっていくのがすごく寂しいです。マキさんの言葉、物語がとてもとても好きでした!他のメンバーの話も楽しみであり、終わってしまうのがさみしくもあり。最後までしっかり読ませていただきます! (2021年5月28日 17時) (レス) id: 3db566fc35 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ちい★さん» 北山くんが主人公のお話、終わっちゃいました。私の書く北山くんが、北山くんをお好きな皆様にも温かく受け入れてもらえて嬉しかったです!ありがとうございました(*^^*) (2021年5月23日 20時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - ちはるさん» 元は横尾さんがお好きだったんですね(*^^*)北山くんと横尾さんの関係性がとても好きなので、二人のお話が書けて私も楽しかったです!身長差もそうですけど、情熱と冷静みたいな対極な二人がいいなぁと思っています\(^^)/ (2021年5月23日 20時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
ちい★(プロフ) - 終わっちゃって寂しいです…。マキさんの書くお話は苦しくなったり幸せになったり…リアルで大好きです!!!読み返してきます★ (2021年5月16日 11時) (レス) id: aba16733a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マキ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年1月14日 20時

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