クィディッチ ページ12
『……暇ね』
バレンタインデーが終わり、しばらくが経った。Aは、暇していた。
フレッドとジョージとの日々は変わらない。
しかし最近、彼らは「もうそろそろクィディッチの試合があるから」という理由で放課後は忙しそうにしている。
『クィディッチか……』
Aは図書室の窓から外を見た。
入学してから、勉強ばかりでクィディッチなんか興味もなかった。学校でも寮対抗で試合が行われているが、どの寮が勝とうと興味もないので試合も見に行った事がない。
Aは、見にいってみようか、という気になった。
フレッドとジョージはグリフィンドールのクィディッチ選手らしい。今から練習だと言っていたから、ちょっと見に行くぐらい良いだろう。友達だし。
Aはブツブツとそう考えながらグラウンドへ向かった。
グラウンドに着くと、グリフィンドールを象徴する赤色の練習着を着た生徒たちがビュンビュン飛び回っていた。
(……どれがフレッドとジョージなのかしら…)
Aは目が悪い。眉を顰めて飛び回っている生徒たちの中から、あの双子を見つけようとする。
「おい」
すると、突然声が聞こえて、Aは視線を下げた。目の前に人が立っていた。まったく気が付かなかった。
「今日はグリフィンドールがグラウンドを使う日だ。次の試合の偵察にでも来たのか？」
不機嫌そうに男子生徒がAの方を見る。そういえば、自分はスリザリンだった。
『いえ、違うわ。友達に会いに』
「友達？君スリザリンだろう？咄嗟に思い付いた言い訳にしては面白い。さぁ、帰った帰った！」
そう言いながら手を振り回してAをグラウンドから追い出そうとする男子生徒の背後に、２つの影が現れた。
「ウッド、そいつは俺たちの友達だ」
「やぁA。なにか用事？」
フレッドとジョージはウッドと呼ばれる生徒の横を通り過ぎながらAに話しかけてきた。
先程まで動いていたからか、額に汗が滲んでいる。
「おいフレッド、ジョージ、彼女はスリザリンチームのスパイかもしれないんだぞ」
「そうカリカリするなよウッド。Aはスパイなんかじゃない」
「Aはまったくと言ってクィディッチに興味がないんだ。だから安心しろよ」
フレッドとジョージがそう言うと、ウッドはAを訝しげに見つめてから、練習へ戻っていった。
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ひな(プロフ) - まじ愛してますこの2人続き待ってます🥲 (2月5日 16時) (
レス) @page17 id: ace5d13a98 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 好き好き好きです (9月10日 10時) (レス) @page16 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 灰さん» ありがとうございます^ ^この後の双子がどんな反応をするのか…！！ (9月3日 19時) (レス) id: f78adbc1d3 (このIDを非表示/違反報告)
灰(プロフ) - 更新ありがとうございます。ライバルの登場で双子がどうするのかワクワクドキドキ、楽しみです^ ^ (8月24日 8時) (レス) id: aeb9b27ec4 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - Aliceさん» ありがとうございます^ ^双子に愛される夢主羨ましすぎますね……！ (2023年3月10日 0時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2023年3月6日 17時
