甘くて、辛くて、酸っぱくて -GENERATIONS短編-

落書き　ryuto.k ページ11

最近、私は勉強に集中できません! なぜなら…






龍「お! それ塾のワーク？ なぁなぁ落書きしてええ?(笑)」






イタズラ大好き数原龍友が隣にいるからです。






しかも、昼休みに塾のワーク終わらせようと思ってたのに、友達に落書きされたわ! 既に(笑)






龍「えー 先約おるやん 消えるん、それ？」






そう。 これ、消えません。 なかなか(汗) 誰だよ、えんぴつで書いたやつー！







龍「ちょっと貸してみ？」






「え。 やだやだ！！ 絶対悪いことしますよね!?」






龍「さぁ、どーやろ? はよ渡さなキスすんで?」






やばい。こいつマジでしそうだ。






「もー、いいよ。はい。」






先生「はい、授業始めまーす」






アイツ、なにするんやろ。 頼むからペンで落書きは勘弁してほしい(笑)





授業終わり。






龍「ほい、これ」






落書きされたページを見てみると、






「え。 消してくれたの？」






ページにびっしりあった、落書きがキレイに消えてた。






なにあいつ。 優しいじゃん/// ふと、あいつの方を見ると、あいつも見ていたのか、







目があい、ニコッとしてきた。





何故か胸がドキドキする。





あ。お礼言わなきゃ






「ねぇー これ、ありがと！」






教室の端で暴れてる、龍友に大声で叫ぶ。






龍「ん?」




　

「だからー これ、ありがと〜!」






龍「あほ、聞こえとるわ でも、ありがとうって行ってくれることはええってこと？」






え。なんのこと？ そう、思いもう一度見てみると…






ノートのはじに薄くなんか書いてる。






　 「 お前は僕にだけに落書きされてたらええの。 今日の罰として」






　
　 「 僕と付き合って 」






「えっ これ///」






後ろから、甘いにおいに包まれる。






龍「読んでくれたん?」






「うん///」






龍「返事は?」







耳元でささやかれ赤面するのが自分でも分かる。





「ちょっ/// 近い///」





心臓がうるさい。






龍「そんな、可愛い顔しんとって、好きやでA 僕と付き合って？」






そう言って私の頬に優しく触れた。






「好き」






気づけば、口からでてた。この言葉。






ちゅ






私が言った途端触れるくちびる。






龍「絶対離さへん」






落書きから始まる恋も悪くない






　 「 落書きは僕だけの特権やから 」


fin.

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