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びょーいん ページ2
「先生、どうですか!」
必死の形相で誰かが聞いた。
医師は自分を見つめる数多の不安気な視線を感じながら、ゆっくりと首を横に振った。
「2人とも一命は取り留めましたが、まだ安心はできません」
それを聞いた隊士達の顔が明るくなる。
もっとも、眉間に寄せられた皺はそのままだったが。
今回この病院に運ばれて来たのは2人、
1人は男で数多の内出血に肋骨骨折、内蔵もボロボロで極めつけは背中から左胸部への貫通傷。
もう1人は女で、何故そうなったのやら、手首や肩の粉砕骨折だった。
この状況で息があるのは奇跡に等しいだろう。
(無知な駄作者がそう思うだけで根拠はありません)
彼らをこんなにも生かすのは、意志の強さだろうか。
まだ現世にやり残したことがあるから死ねない、彼らの姿はそう言っているように思えた。
もちろん、そんな筈はないのだが。
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「ビビってんですかィ?」
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作者名:あおいひつじ | 作成日時:2019年12月20日 14時