96猫の妹は歌い手中【歌い手】

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Aside

ホントにそういえばだけど、今日平日でした。
よって、学校があります。ランドセル背負っていかないと.....

あ、朝ごはん食べないと。
ダイニングに入っていく。キッチンで料理する母親が見えた。無言で席につく。黙って食べる私。

母 「A、おはよう。声ぐらいかけてくれたっていいじゃない。」

『.....はよ』


私は私の母親を好きになれない。当たり前だろう。
だって、私は母親の不倫相手との間に生まれた子なのだから。
なつめとは半分しか血が繋がっていない。しかも、不倫相手は白人の外国人。私はパット見、母親にも戸籍上の父さんとも似ていないのだ。

私は、肌が白い。髪は白に近い金髪。
ショートカットにしたいと母親に言ったところ、めんどくさいから駄目と言われ、セミロングをキープしている。
母親に似ているのは、茶色がかかった黒い目だけ。物心ついたときからいつでも眼帯をつけさせられているため、右目は記憶上では見たことがない。
身長は母親に似たらしい。なつめと同じく、あまり背が伸びない。

心の寛大な父さんによって、母親の不倫は許された。でも、父さんは私が成長していくにつれ、あまり関わろうとしなくなっている。きっと、不倫相手の男の影がみえるからだ。

母親は私のことを気に入っている。不倫相手のことを愛していたからだろう。そんな人との子ども。そりゃあ愛しくもなるだろう。


この家庭環境。回りは平和で穏やかだというだろう。多分父親、母親もそう思っている。

嫌なのは私だけ。

それもまた、引け目を感じるのだった。


さっさと朝飯を済ませ、学校に行く。

？ 「おはよう！」

ああ、また面倒な奴に会ってしまった。

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