検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:172,568 hit

43 ページ45

奏 「Aちゃん?大丈夫?」

『わっ奏!?』


びっくりして、右目になんか変化があった。
振り向いて奏の方を見ると、目を見開いていた。

奏 「A、ちゃん...........?目、それ…!」

私はなんも知らなかった。知らないままでよかったのかも。


鏡を見ると、右目は青色に光っていた。それも、水色っぽい、奏が好きそうな青。

これは、なんで?

いわゆるオッドアイ。父親の遺伝子なのか。

なぜ片目だけ?
眼帯は?
母親がつけたの?
これを隠すため?
母親は未だに私が父親のことを知らないと思ってるの?


『え、うそ…』


奏 「Aちゃん。」

いつもより声の低い奏がいた。嫌な予感がした。
なにか言いたいのに、口が開かない。声がでない。

奏 「これを隠してたの?右目の色。なんで教えてくれなかったの?それくらい、僕はなんとも思わないのに。Aちゃん。なんか言ってよ。」

やっと口が開いた第一声は、ひどいものだった。

『違うよ!知らなかったの!奏はそんな人だったんだ。知らなかった。じゃあ。』


とりあえず家を出た。
走りまくった。
なにも考えてなかった。

正気になったとき、知らないところにいた。

ここは、どこ?

それと同時に思ったことがあった。


ごめん、奏。もう戻れないや。これまでありがとう。

『さよなら、「私」。よろしく、「僕」。』


それでどうにかして家に帰った。土地勘はある方なんだよね。

家に帰ると、家の門の前に母親が立っていた。

母 「遅かったわね。ほら、行くわよ。」


なんのことか分からなかったが、その時、私は母親の言う通り、おとなしく、着いていった。



その姿を見ている者は誰もいない_______

44→←42



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
149人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ウサッキー(プロフ) - 小4で、身長が135cm!?私は中1で、132cmなのに…負けた… (2019年7月22日 20時) (レス) id: 13b658b6da (このIDを非表示/違反報告)
もかゆう - 凄く面白いです!訳あってお気に入りは出来ませんが、星とコメントをさせて頂きます! (2019年1月24日 19時) (レス) id: 8705017671 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - 誕生日私の後日 Σ(゚Д゚)スゲェ!! (2018年10月21日 12時) (レス) id: cfbf4a440e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らぴらず | 作成日時:2018年5月13日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。