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奏 「Aちゃん?大丈夫?」
『わっ奏!?』
びっくりして、右目になんか変化があった。
振り向いて奏の方を見ると、目を見開いていた。
奏 「A、ちゃん...........?目、それ…!」
私はなんも知らなかった。知らないままでよかったのかも。
鏡を見ると、右目は青色に光っていた。それも、水色っぽい、奏が好きそうな青。
これは、なんで?
いわゆるオッドアイ。父親の遺伝子なのか。
なぜ片目だけ?
眼帯は?
母親がつけたの?
これを隠すため?
母親は未だに私が父親のことを知らないと思ってるの?
『え、うそ…』
奏 「Aちゃん。」
いつもより声の低い奏がいた。嫌な予感がした。
なにか言いたいのに、口が開かない。声がでない。
奏 「これを隠してたの?右目の色。なんで教えてくれなかったの?それくらい、僕はなんとも思わないのに。Aちゃん。なんか言ってよ。」
やっと口が開いた第一声は、ひどいものだった。
『違うよ!知らなかったの!奏はそんな人だったんだ。知らなかった。じゃあ。』
とりあえず家を出た。
走りまくった。
なにも考えてなかった。
正気になったとき、知らないところにいた。
ここは、どこ?
それと同時に思ったことがあった。
ごめん、奏。もう戻れないや。これまでありがとう。
『さよなら、「私」。よろしく、「僕」。』
それでどうにかして家に帰った。土地勘はある方なんだよね。
家に帰ると、家の門の前に母親が立っていた。
母 「遅かったわね。ほら、行くわよ。」
なんのことか分からなかったが、その時、私は母親の言う通り、おとなしく、着いていった。
その姿を見ている者は誰もいない_______
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ウサッキー(プロフ) - 小4で、身長が135cm!?私は中1で、132cmなのに…負けた… (2019年7月22日 20時) (レス) id: 13b658b6da (このIDを非表示/違反報告)
もかゆう - 凄く面白いです!訳あってお気に入りは出来ませんが、星とコメントをさせて頂きます! (2019年1月24日 19時) (レス) id: 8705017671 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - 誕生日私の後日 Σ(゚Д゚)スゲェ!! (2018年10月21日 12時) (レス) id: cfbf4a440e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぴらず | 作成日時:2018年5月13日 20時