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奏 「翔太くんが写真持ってたと思います。あるよね?翔太くん。」
天 「あー、あるよ。これでしょ?」
そういって出てきたのは、この前、莉央くんと会ったときに撮った写真だった。
真 「えっと。これが翔太さんで、これが奏くんだ。あれ?お姉さんどれ?」
とたんに吹き出す翔太くん。
なつめさん、莉央くんとあんま身長変わんないもんね。あれ?莉央くんの方が高い?
奏 「この人がなつめさん。背は小さいけど、翔太くんと同い年ですよ。
で、この眼帯かけてて、金髪の子がAちゃん。なつめさんの妹で、僕の二つ下の、小四。
あともう一人いる子が赤井莉央くん。莉央くんは僕と同い年です。」
一 「あれ?」
首をかしげる一ノ瀬さん。
一 「なんでAちゃんは眼帯してるし、なつめさんと髪の色が違うの?」
僕は事情をなんとなくしか知らない。それを、この人たちに簡単にしゃべってもいいのだろうか。
奏 「僕もよくわからない。ごめんなさい、興味を持っていただいたのに。」
一 「いや、大丈夫だよ。」
真 「それにしても、みんな可愛いですね〜。
あれ?莉央くんって男の子、でしたよね?どこからどう見ても女の子だけど…」
慌てて首を横に振る翔太くん。
天 「この前、彼方くんには言ったんだけど。莉央くんは、事情持ちなんだよ。詳しくは話せないけど。」
一 「そっか。なつめさんも、Aちゃんも可愛いね。翔太もこんないい友達持ってたんなら紹介
ぐらいしろよ〜。」
天 「えぇ〜。彼方くんに言う必要ないでしょ〜。」
真 「いいですね。いい友達を持ってて。」
相川さんがボソッと呟く。
それは違うんじゃないかな。
僕はそう言う。
相川さんには聞こえてたみたいで、え?と言って僕の方を見た。
奏 「一ノ瀬さんは、相川さんの友達でしょ。
それに、今日、僕は相川さんの友達になりました。翔太くんも。相川さんの回りには、いい友達がたくさんいるよ。」
そしたら、相川さんはふにゃっと笑った。
真 「そっか。ありがとう、奏くん。タメで話そうよ。友達なんでしょ?僕のことはまふって呼んで。」
まふ?
奏 「まふまふさんと似てるね。」
そう言うと、一気に顔が青白くなる。言っちゃダメなことだったのかな。どうしたんだろ。
奏 「ご、ごめん。言わない方がよかったかな。」
真 「いや、大丈夫だよ。」
奏 「じゃあ、改めて、まふ、よろしく。」
真 「うん、僕こそ!」
新しい友達が増えました。
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ウサッキー(プロフ) - 小4で、身長が135cm!?私は中1で、132cmなのに…負けた… (2019年7月22日 20時) (レス) id: 13b658b6da (このIDを非表示/違反報告)
もかゆう - 凄く面白いです!訳あってお気に入りは出来ませんが、星とコメントをさせて頂きます! (2019年1月24日 19時) (レス) id: 8705017671 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - 誕生日私の後日 Σ(゚Д゚)スゲェ!! (2018年10月21日 12時) (レス) id: cfbf4a440e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぴらず | 作成日時:2018年5月13日 20時