I am dazzled by your charms(S) ページ5
.
sho side
適当だった。
いつでもどこでも俺が俺でいれる場所なんて地元の仲間と家族とメンバーの前くらいで。それが嫌だとか思ってない。むしろ幸せだと思ってた。だから衝撃だった。Aちゃんに出会ってから俺の人生180度変わったって言っても過言じゃない。
大袈裟だって廉は言うけど、だってさ、なんかいいなって思っちゃったんだよ。極々普通の女の子なんだけどさ、何かが特別勝ってるとか劣ってるとかそういうんじゃなくて、なんだろうね、言葉で表すのは難しいけど、俺の中では絶滅危惧種的な!そんな子なの。
「……え、」
「来ちゃった」
「……信じられない」
「俺も信じられない、まさか会えるなんて」
「だってこの海、私の海だし」
「え、所有権なんかあんの?」
「あります」
「やば!金持ち?」
「嘘に決まってるじゃないですか」
「なんだよ!」
本気で信じちゃったじゃん。でも、Aちゃんって普通に冗談を真顔で言うから何が本心で何が嘘かとかは、まだよく分かんない。最初から人のことなんて信用してないんだろうなって思う。勝手な憶測だけど。
.
145人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:詠夢 | 作成日時:2021年9月15日 19時