１５ ページ16
「わぁー…！」
凄い絵本の中にいるみたい…！
昨日きりやん先生に教えてもらった書庫に行くためにやっと自室を出て城の中を歩いていただが…自室があれだけ広ければ分かっていたはずなのに廊下も何もかも広いとにかく広い。もうこの一言で済まされてしまう。
「けど広すぎる…歩いても歩いても目的の場所に着かない…」
『Aつかれていないか』
「探検も兼ねてるし大丈夫だよ。ただ本当に広いなーって思ってね」
「Aのぞむなら もっとひろいとち よういする できる」
「だ、大丈夫だよ…貴方達が一緒にいてくれるだけで十分」
『いとしいこ おまえがのぞむなら なんでもかなえるから いつでもいいなさい』
「あはは…うん、ありがとね」
可愛らしいモグラの姿のような土の精霊ノームを腕に抱えながら歩みを進める。それにしても土の精霊が言えば色々と冗談に聞こえない。いや、冗談ではないんだろうけど…。案外とふわふわな体毛に包まれているお腹を撫でながら時折すれ違うメイドさん達に声を掛けながら目的地へ向かう。
遠い…けれどどれだけ歩いたって体の不調はないし呼吸も辛くない。なにより自分の足で歩けるのが嬉しいから正直そんなに苦痛はない。あ、それにメモによると此処を曲がった先に……。
「あ、此処だ…！」
年季の入った扉を押せば視界いっぱいに広がる凄い数の本が広がっている。
魔法？で浮いてるランタンが書庫の中を淡く照らし綺麗に並べられた沢山の本が美しく映えた。なんとも幻想的て神秘的な景色である。高鳴る心臓を押さえつつノームが腕から肩に移動したので近くにあった本を一冊手に取る。保存状態がよくどれも大事に扱われてるのが素人目からみてもすぐに分かった。
「これ本全部…？管理してる方凄く丁寧な人なんだろうなぁ……」
雑に扱う事はないがちゃんと大事に扱わないと。抜いた所にしっかりと本を戻しお目当ての本を探しにゆっくりと足を進めた。あぁ、本の匂いが酷く落ち着く…どれから読もうかな色んな本に目を奪われノームが後ろを向いて誰かを見てる事になど私が気付くことはなかった。
「凄い…面白そうな本が沢山…！」
どれから読もうかな、これは魔法学、これは世界の歴史、これはこの国について、これは……。いや、目移りし過ぎて決まらない。とりあえずは当初の目的である魔法学からいこう。けどこれだけでも山と言う程数がある…初心者向けから読むべき？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 338人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花浅葱(プロフ) - KOKESI(こけしくん)さん» コメントありがとうございます…！わ〜好きなんて嬉しいですありがとうございます！これからもちまちま更新していくので読んで頂ければ幸いです…！ (2月25日 21時) (
レス) id: a018b91ff4 (このIDを非表示/違反報告)
KOKESI(こけしくん)(プロフ) - 直球に言っちゃいます、めっちゃ好きです！！！更新楽しみにしています！！！ (2月25日 0時) (レス) id: abb404b27a (このIDを非表示/違反報告)
花浅葱(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます！わー嬉しいです〜…！やっと別だと分かってもらいこれからどうなるのやら…！これからもちまちま更新していくので読んで頂ければ嬉しいです！感想凄く嬉しいです〜糧になります…！！ (2月25日 0時) (レス) id: a018b91ff4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - すみません！！最新話を見て書かずにはいられませんでした！！！いや！！もう！！そう！別なの！！もうあぁ！！と夜にも関わらず悶えてあ"ーーー！！となってます。すみません。変な感想ですみません！！！ (2月23日 22時) (レス) @page43 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 花浅葱さん» 正直に次のお話がまだかまだかと待ち遠しいくらいには好きです！！！ (2月23日 22時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花浅葱 | 作成日時：2025年1月17日 20時
