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貴方への答えを(4) ページ23

數十分後。



「A…」

もぐもぐもぐ。

「Aー」

これは美味しい。

「なんで、無視するんだよ」

酔った立原君がこんなに面倒臭いなんて初耳ですが。
顔を真っ赤にして立原君はもう一杯ワインを飲み干した。

「今日、楽しかったか…?」

「うん」

「俺のこと好きになった?」

「…」

「俺はね、ずっとAのことが好きなんだぞ」

へにゃ、とはにかみながら立原君は言った。
……それは狡い。

「ブレスレット、嬉しかった」

ひょいっと手を伸ばし立原君の指がブレスレットをなぞる。
思い出して恥ずかしくなると同時に店員の言ってたことが甦る

『貴女も、鈍感ねぇ。素直になったらいいのにw』

ブレスレットを目にした時店員は笑っていた。

「A…?」

子犬のように目を伏せてこちらを見上げる立原君が可愛らしい。

「Aは、いつ俺のことを好きになってくれるの」

今日一日で気づいてしまった。
立原君はずっと私のことを想ってくれていて、私も立原君の気持ちに応えたいと思ってしまっていることに。水族館で私の幸せが彼の幸せに繋がっていることを感じたとき、胸が痛くなると同時に初恋のような淡い気持ちがあった。

私は絆されてしまったのだろうか。

「もう…好きかもね」

酔っていることに甘えて言ってしまう私は狡い女だ。

急に立原君が黙りこくったので不思議に思って前を見ると、立原君が真っ赤な顔をして座っていた。多分お酒で酔った赤さではない。

「まじか…」

ガシガシと頭をかいて彼は俯く

「ごめん、俺お酒強くて…」

「えっ」

「さっきの全部演技で…」

「えっ」

「あの…本当にそうなら…俺はすげー嬉しい」

顔の熱さがなかなか引かない。だけど戻り方は分からなかった。

「嘘じゃないよ」

立原君は急に身を乗り出し私に軽くキスをした。

「順番、違ったけどさ、もう一回言わせて」

私は頷く

「俺と付き合ってください。世界で一番幸せにするから」

遠回りの答えを、彼からの愛にお礼を私なりに精一杯返そう。


Side 中原

立原に代行運転を頼まれてレストランまで来たものの、Aと立原がいい雰囲気で話しかけられずにずっと待ってるんだけど。

……そろそろ帰りたい

眠眠打破【坂口安吾】→←貴方への答えを(3)



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赤羽 - 最高!続きいつまでも待ってます、、二千年後も (2月23日 17時) (レス) @page25 id: 462520c403 (このIDを非表示/違反報告)
りお - 加藤めっちゃ人気やな…良かったな加藤☆ (6月13日 20時) (レス) @page25 id: 277740fe28 (このIDを非表示/違反報告)
るりら - 最高 (2022年12月25日 16時) (レス) @page7 id: db0aaa71fc (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 加藤ー!安吾よ。((後何言うんだっけ?あれ? (2022年3月10日 21時) (レス) @page25 id: e165a9ec89 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花 - 推していても推していなくても、全てのキャラがかっこいい…素敵な作品、ありがとうございます! (2022年1月22日 13時) (レス) @page25 id: 4b25a88413 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しぐれった | 作成日時:2019年7月7日 14時

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