貴方への答えを(2) ページ21
Side 立原
上下色違いのジャージ、ベランダ用じゃねえかってくらいのサンダル、視力いい筈だから伊達眼鏡、そしてリュック。化粧…は薄くしてるけどいつもより手抜いてるな。
「よしっ!じゃあ洋服屋から行くか!」
俺は息を巻いて車を出した。
超ダサファッションで来ることなんて想定済み、予め店を調べておいてよかった。
「うー」
車から引き摺るように強めに腕を引くとAが唸った。なにこの子超可愛い。
正直俺はダサいAも余裕で愛するけど夜予約したレストランで居心地の悪い思いをして欲しくないからな。
頑張って俺に嫌われようとするA見るのは楽しいけど。
うーん、可愛い(重症)
「こいつ、いい感じに頼む」
「彼女さんです?」
店員さんは首根っこを掴まれているAを微笑ましそうに見た。
「まだ、違います」
「あーw…お化粧とかもしときますね」
「お金は全部払うのでお願いします」
何かを心得たように店員さんは笑って、Aを奥に連れて行った。
Aのことを考えていると待ち時間は長く感じなかった。
「立原様ー」
店員さんの呼ぶ声の方向を見ると、天使が立ってた。
いやもう女神か。どっちにしろ尊い。
店員さんのセンスに丸投げした甲斐あってか、Aはあり得ないほど綺麗になっていた。
化粧は上品に、だけどAの唇がいつもよりも色っぽく見える。
膝下までの華を遇った桃色のドレス、繊細なレースで出来た白いボレロタイプの羽織り、控えめに光って主張する首飾り、それと…
「そのブレスレット…」
華の形に加工されたローズクォーツが特徴のそれは以前俺がAにプレゼントした…。
「つけてらしたので、こちらに合うようにコーディネートさせて頂きました」
バッと顔を逸らしたAの耳は真っ赤だった。
はぁああああああああ……しんどい結婚しよう。
まじで何なのこの子。可愛すぎて死にたい。
「あっ…お金…」
Aには金額を見せないように立つ。というか結局お金持ってきてるのか。
「いいよ、俺が勝手にしたことだし」
そう言ってカードで一括払いをして店を出た。
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赤羽 - 最高!続きいつまでも待ってます、、二千年後も (2月23日 17時) (レス) @page25 id: 462520c403 (このIDを非表示/違反報告)
りお - 加藤めっちゃ人気やな…良かったな加藤☆ (6月13日 20時) (レス) @page25 id: 277740fe28 (このIDを非表示/違反報告)
るりら - 最高 (2022年12月25日 16時) (レス) @page7 id: db0aaa71fc (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 加藤ー!安吾よ。((後何言うんだっけ?あれ? (2022年3月10日 21時) (レス) @page25 id: e165a9ec89 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花 - 推していても推していなくても、全てのキャラがかっこいい…素敵な作品、ありがとうございます! (2022年1月22日 13時) (レス) @page25 id: 4b25a88413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しぐれった | 作成日時:2019年7月7日 14時