愛は遊戯で奪うもの【梶井基次郎】 ページ15
「「「「王様だーれだ」」」」
「……また俺」
顔が死んだ中也が箱に手を突っ込み取り出した紙をしばし見つめて言った。
「1番が4番に口移し」
もう流石に番号を見なくてもわかる。1番かな。
………4番だった(そこじゃない)。
「うははは、来てしまったか僕のターンが」
嬉しそうに笑う梶井にメンバーの面々は塩で対応した。
「首領飛ばそ」
「同意」
「意義なーし」
「まぁまぁ、これもゲームだから…」
首領はメンバーを優しく嗜めた。
「何を口移しするの？」
「嗚呼それ書いたの僕だから準備はしてきてるよ」
とうとう此奴、今まで私がオブラートに包んできたお題を書いた人をぶち壊す発言をしたな。字体だけでぼかしてたのに。
「これだよ」
パキ、とアルミがなる音がしたかと思うと薬が出される。
半分オレンジ半分白のカプセルタイプの薬。
「首領、パスで」
身の危険を感じ、間髪入れずに言ってしまった。
「んー、これは」
悩む首領に梶井は耳打ちした。
なにかを言われたらしい首領は意地悪く笑った。
「やろう」
「やです」
「首領命令だ、やれ」
「立場関係ないって…」
「王様の言うことは絶対だぞ？」
「いや、現王様あそこで屍と化している中也じゃん」
「…つべこべ五月蝿い。今はこっち」
首領と言い争っている途中に不服そうな梶井に強引に彼の方へ向かされ、そのまま口付けされる。
スマートな動きで薬が私の口に入って、絶対飲まないつもりだったのに、鼻を摘まれると息ができなくなって我慢できずに飲み込んでしまった。
「まぁなるべく即効性に開発したから」
「何の薬なの」
「Aが素直になる薬」
悪びれた様子もなく梶井は笑って言った。
「じゃあ続けよう」
そう言う首領の声は心なしか弾んでいた。
愛は遊戯で奪うもの【中原中也】→←愛は遊戯で奪うもの【芥川龍之介】
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赤羽 - 最高！続きいつまでも待ってます、、二千年後も (2月23日 17時) (
レス) @page25 id: 462520c403 (このIDを非表示/違反報告)
りお - 加藤めっちゃ人気やな…良かったな加藤☆ (6月13日 20時) (レス) @page25 id: 277740fe28 (このIDを非表示/違反報告)
るりら - 最高 (2022年12月25日 16時) (レス) @page7 id: db0aaa71fc (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 加藤ー！安吾よ。((後何言うんだっけ？あれ？ (2022年3月10日 21時) (レス) @page25 id: e165a9ec89 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花 - 推していても推していなくても、全てのキャラがかっこいい…素敵な作品、ありがとうございます！ (2022年1月22日 13時) (レス) @page25 id: 4b25a88413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぐれった | 作成日時：2019年7月7日 14時
