昼時の、大ピンチ。 ページ12
いや、奢られるのはいい事だし私的にとても助かって嬉しいんだけども、あの、ヨコハマの一般人の方に奢られるのはちょっと……クニキダの金とかなら嬉々として使うが。何故って？嫌がらせだが。
母「……これぐらいではお礼にもなりませんが、一先ず、何か食べ物を…」
「ｱｱｱｯまっ、大丈夫！大丈夫です！死にそうなほど腹が減っているわけでもないですし！！」
食べ物を買いに行こうと椅子から立ち上がった母親を引き留めるために私もベッドから急いで降りる。体は全く痛くなくなっていた。…ヨサノの異能、ホントに全快するんだな。見たことはあるから、知っていたけど。
母「なっ…！だっ、駄目ですよ動いたら！」
ガタンと立ち上がった私に驚いてベッドに戻るよう促すように優しく肩を押される。うおぉ、私に触らないで母親さん汚レチャウッ…！！
そこではっと気付いた。──リュックはどこだ？リュックを降ろして女の子に駆け寄った訳じゃなく、間に合うと思って背負ったまま駆け寄り、そのまま轢かれたのだ。リュックも一緒に回収されてるはず…！
ざっと周りを見渡して、この部屋にリュックが見当たらず、血の気が引くのを少し感じながら後ろを向いてヨサノとクニキダに問う。
「…わ、私が背負ってたリュックは……？」
与「リュック？あぁあれか。あれなら事務所だよ。邪魔になるから、うちの社員に預けたよ。」
それを聞いてさらに血の気が引いたのを感じながら慌てて、しかしそれを悟られないように気を付けながらもう一つ聞く。
「な、な、中身は、見て……？」
与「？妾は見てないよ。」
国「……俺も見てはおらんが。」
それを確認して急いで母親の手を(出来る限り優しく)振りほどき、ダッシュで事務所とやらに向かう。母親の驚いた声とクニキダの「おいっ」と引き留めるような声を無視して部屋から出る。
国「…な、なんなんだ、アイツは……」
与「変な子だねェ」
事務所が何処なのか分かんない、分かんないがいつものあの場所に向かう。窓が横にもあったから一番端っこの部屋！！
バァンッ!!と勢いよくドアを開けて中を見ると、驚いてこちらを見る社員に、リュックが開けられているのと、開いてないけど、──乱歩さんアルバムを、虎くんが持っていた。
「あ、ああああああああああ!!!!!!!」
視認してすぐに駆け出し、恐らく凄い形相で虎くんに向かう。
虎くん「えっえっ、えええええええええっ!!?!?」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 753人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀恋歌(プロフ) - ちょっと変わってて、でも乱歩さんのこと大好きな夢主が好きです！！現在は更新停止中ですが、気が向いたら再開してくださると嬉しいです。待ってます！！ (2021年8月26日 22時) (
レス) id: 7cd883aad7 (このIDを非表示/違反報告)
名のない名無し - めっちゃ好きです。無理せず更新してください！いつでも待ってます！ (2020年4月9日 6時) (レス) id: c21fdc3e3b (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - これめっちゃ好きだったのに更新停止か…(´・ω・｀) (2020年3月21日 11時) (レス) id: 142eefe5d6 (このIDを非表示/違反報告)
イッちゃんことイツキ - めっっっちゃラブ！これ好き！めちゃくちゃ期待！待ってます！めっっっさ待っとります！はよはよ続きィ！よこさんかァいィ！ (2019年10月10日 21時) (レス) id: aac1a3fa66 (このIDを非表示/違反報告)
罪と罰 - ↓間違えました!!!!更新です!!!! (2019年9月8日 13時) (レス) id: 3a7b075e71 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：メディア♪ | 作成日時：2018年11月9日 2時
