はちみつレモンの先輩/ky ページ4
冬になると暖かい飲み物が飲みたくなるのはきっと全人類共通だ。特に今日みたいに雪の降る寒い日なんかは暖かい飲み物でも飲まないとやっていられない。
暖かい飲み物はカイロ代わりにもなって助かる、なんてことを呑気に考えていると、人の気配がしたので振り返るといつもの人がいたので横に避けた。いつもの人、というのは2個上の3年生の清川先輩のことだ。
私はいつもお昼休みになるとこの旧校舎の渡り廊下の自動販売機に来るのだが、この先輩もいつも同じ時間帯に来る。話したことは全くないがサッカー部の副キャプテンで女子にモテる、なんて話を友達がしていたので知っていた。
ここの自動販売機を使う人はほとんどいない。なぜかというと幽霊が出る、なんて噂のせいで皆あまり使いたくないらしい。私はどうでもいいので混むことがないここを使用している……のだが今日は何も買うことができそうにない。
財布を教室に忘れたようだ。ポケットに入れたはずだが思い込みだったのかもしれない。
「買わないの？」
「へ……？」
ぼんやりしていた私は急に質問をされて間抜けな声を出してしまった。初めて話しかけられたな…なんて思っていると、既に清川先輩は飲み物を買っていた。清川先輩はいつもはちみつレモンのホットを買う。
こっそりはちみつレモン先輩、とも呼んでいるのはここだけの話だ。
「教室に財布忘れちゃったみたいで……」
「飲み物買いにきたのに財布忘れるなんてこと普通ある？」
そういうと清川先輩は少し笑っていた。たしかに財布を忘れて飲み物が買えない、なんて相当間抜けな話だが実際ここにいるのでなんとも言えない。
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蘭(プロフ) - なめこさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです。これからもキュンキュンするお話頑張って書きます！ (2020年1月8日 6時) (
レス) id: c4a54b0710 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - めっちゃキュンキュンしました！ (2020年1月7日 21時) (レス) id: 136e05d453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭 | 作成日時：2019年11月30日 10時
