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時々こんな夢を見る
深く深く海の底で、
沈んでいく俺。
息が出来ない。
声が出ない。
手足だけがとにかく鉛のように重たい。
苦しくて苦しくて、
誰かに助けてほしくて。
もうこんな場所抜け出したい。
しかし
こんな時でも
マリンスノーは嫌というほどに綺麗なのだ。
ーーーー
ーー１０年前ーー
『母さん、』
病院のベットの上。
目の前で、確かに下がっていく母親の体温。
息が荒くなり、変な汗がこめかみを伝った。
父親が事故で亡くなってから持病が悪化して、
医師からも長くはないと忠告をうけていたから仕方がない。
「A…
貴方は不愛想だけど、とっても優しい子だから」
『ねぇ…喋らなくていいって』
「きっと沢山の人に恵まれるわ」
残り僅かの体力を振り絞って、
必死に笑いかける。
「何より悲しいのは、自分は孤独だと思い込む事だから」
『…』
「一人じゃないからね」
俺は神も仏も信じないタイプの人間だが、
この時だけはそんな得体の知れないものにさえも縋りつきたかった。
世の中に神様が存在するのだとしたら、
迷わず俺の命を差し出しただろう。
ーーーー
昔から可愛くない子供だと言われてきた。
某ライダーの変身ベルトよりも図鑑や算数ドリルを欲しがり、
暇さえあれば父親の書斎に入り難しい本を片っ端から読み漁っているような
子供だった。
それでも両親は肯定的で、自由に育ててくれた。
友達と呼べる人間は一人もいなかったが、
一人でもいい。
一人がいい。
なんて虚勢をはっていた。
水商売に足を踏み入れたのは、
きっと失った何かを埋めようとしていたのかもしれない。
人肌恋しかったのかもしれない。
恥ずかしくて言えないが、
今思えばそうなのかもしれない。
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ひんやりだんご(プロフ) - (°▽°)ははっさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございます！！今後も宜しくお願いします！ (2022年10月3日 3時) (
レス) id: 5b9fe632c1 (このIDを非表示/違反報告)
(°▽°)ははっ - 完結お疲れさまでした。 最後までとても素敵な作品でした！ この作品、そしてひんやりだんごさんに出会えて良かったです‼ これからも無理せずお過ごしください！ (2022年10月1日 13時) (レス) @page50 id: 110f0c4dc2 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - (°▽°)ははっさん» あぁぁ嬉しいです😭気長に更新お待ちください🙇 (2022年7月11日 12時) (レス) id: afad0f2202 (このIDを非表示/違反報告)
(°▽°)ははっ - このお話も、大好きになりました！ 主様天才ですか？ 更新応援してます‼☺ (2022年7月8日 21時) (レス) @page14 id: 110f0c4dc2 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - れみさん» 嬉しいコメントありがとうございます！☺️更新頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年6月27日 3時) (レス) @page14 id: aed4fff647 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひんやりだんご | 作成日時：2022年5月28日 16時
