. ページ9
、
餃子パーティーは無事に開催され
キッチンでは健太とAが並んで
皮に包んで笑いあっている。
「健太くんそれ破れちゃうよ！」
「大丈夫大丈夫、陣さんが食べるから」
「え、豆板醤いれました？今」
「ふふふ」
健太は不気味な笑いを浮かべながら
餃子を作っていく。
「うっわ、からっ！？なんやこれ！」
「ニラ長っ」
「刻まれた皮が包まれてるんすけど…」
混乱を呼んだ不思議な餃子を
作った本人は誰かが食べるのを見て笑う。
「健太くんもいっぱい食べてくださいね」
「ありがとーA！大好き！」
山積みになっていた餃子も16人の男が
群がれば一瞬で無くなってしまう。
片付けを北人と樹に任せて
健太とAはコンビニに行く。
「お店出せるよA」
「いや普通の餃子ですからねあれ！」
「んー、Aが作ってるからかな？」
料理がとっても上手なのかはわからないけど
みんなの好みの味付けとかを
Aには全部知られてしまっている。
それが嫌じゃなくて嬉しくて笑ってしまう。
「ありがとうございます
餃子ならいつでも作りますよ」
「じゃあ毎日でもいい？」
「それは栄養が偏るんで、だめです」
餃子以外に好きなものは浮かばないけど
Aも入れていいなら
好きなものに入るんだけどなー
「次はもっと美味しいの作りますね」
「えー、あれより美味しいの？
じゃあもう本当にお店になっちゃうよ」
「なりませんなりません」
Aはふふっと可愛く笑う。
可愛い。
餃子の皮みたいに白くてツルツルした肌。
たまに、食べちゃいたいなーって
Aを見てて思うことがある。
美味しそうってわけじゃなくて
どんな柔らかさをしてて
どんな味がして温かいのか冷たいのか
どんな風に美味しいのかを
知りたくなる。
「健太さん、何買いますか？」
「何にしよ？」
可愛く笑う表情がたまらく美味しそう。
シャツの隙間からチラッと見える
白い鎖骨を噛んでしまえば
君の味も体温も簡単にわかるのに
一思いに噛むことができない
だって知っちゃったら病みつきになって
きっとAなしじゃ
生きられなくなっちゃいそうでしょ？
それでもいいんだけどね
でも、まだちょっと怖いから
今日もまた、君を食べるのを我慢する。
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 549人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やなぎ(プロフ) - ずっと3まで繰り返し読んでいたのですが、4も出されていたのですね！読みたいのですがパスワード教えていただけないでしょうか… (2021年1月17日 0時) (
レス) id: 9aa5824c73 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 4の方読ませていただきたいのですが、パスワード設定になっておりますので、解放していただくことは可能でしょうか？（ ; ; ） (2020年12月27日 20時) (レス) id: 6f69a06b14 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - 梨味さんの書く作品、めっちゃ好きです！ドキドキハンパないです！特に壱馬くんと翔平君はめっちゃリアルっぽくて好きです！これからも更新楽しみにしてます！ (2020年3月14日 15時) (レス) id: 27389578a5 (このIDを非表示/違反報告)
梨味(プロフ) - ryoさん» コメントありがとうございます。楽しみにしていただけて大変嬉しいです！ゆっくりにはなりますが更新頑張らせていただきます！ (2020年2月21日 17時) (レス) id: 190515c801 (このIDを非表示/違反報告)
梨味(プロフ) - こうさん» 修正をしながら少しずつ更新しておりました。お待たせしてしまい申し訳ありません (2020年2月21日 17時) (レス) id: 190515c801 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梨味 | 作成日時：2019年9月28日 16時
