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諦観 ページ32

私の背後からひょこっと顔を出し、気まずそうに挙手する虎杖くん。
よく考えると、彼は物凄いことをしでかしたのでは?

「マジ?」
「『マジ』」

伏黒くんと虎杖くんの声が揃った。
いつの間にそんな仲良しになったんだ?

五条さんというらしい人がこちらに寄ってくる。
ちょっと退いてね、と言われて思わず退くと、鬱先生に腕をひかれてそのまま皆の方へ連れて行かれた。

『ちょっ、鬱さん』
「大丈夫やって。あんま殺意は見えへん」

伏黒くんの仲間みたいだから、警戒しておきたいのだが。
勝てるかどうかは別として。

「伏黒といったか?」
「・・・お前、呪霊か」

そんな私を気にもせず、伏黒くんに話しかけるグルッペンさん。
諦めてそちらに意識を切り替えることにした。

「特級か?何で今まで気づかなかった・・・?」
『待って待って待って』

また伏黒くんが臨戦態勢に入ってしまったので、慌てて前に出る。
ここでまた戦うのはやめて欲しい。
伏黒くんのためにも。

『この人達は・・・えっと、この呪霊達は、私の・・・何て言えばいいのかな』
「契約に基づいた従者だゾ」

何の躊躇いもなく従者と言えるのって凄い。
いや、本当にそうなんだけど。

言い淀んでた私が馬鹿みたいじゃない?

「・・・お前、術師だったのか?」
『いや、違うんだけどね・・・まあ、成り行きで』

ただ契約しただけなんです。
呪術師の力はないんです。

「それにしても、特級レベルの呪霊を従えてるなんて・・・お前、高専関係者じゃないんだろ?こんなことってあんのかよ」

高専?
またわからない単語が・・・

「恵、これ持ってて」

突如、伏黒くんに投げられる紙袋。
と同時に、呪霊の気配が色濃くなった。

虎杖くんの方を見ると、またあの模様が体に浮かび上がっている。
呪霊と入れ替わった、のか?

「A、こっちにいた方がええよ」
「大丈夫やで、守ってあげるから」

無意識に震えていたらしい体に手が当てられる。
やっぱり、まだ呪霊の出す気配は苦手みたいだ。

「後ろ!」

伏黒くんが叫ぶ。
ゾムさんの後ろから覗くと、五条さんが呪霊を叩きのめした所だった。

何で戦ってるの?

『あれ、大丈夫なのかな・・・?』
「五条先生は大丈夫だと思うけどな」

呪霊に操られている(?)虎杖くんは大丈夫だろうか。
ただでさえさっきの戦闘でボロボロなのに。


ゴウッ


『うわっ!?』
「おお、素晴らしい」

気絶→←出現



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ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - フラッペさん» コメントありがとうございます!嬉しい言葉をありがとうございます。只今執筆が遅れている状態ではありますが、続編の方も気長にお待ちいただければ幸いです。これからもこのシリーズをよろしくお願いします! (2022年2月7日 9時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 初めて見ましたが余りの面白さに一気見をしてしまいました!!この後の、登場人物の動きがすごく気になります。作者さんのスピードで更新していただけると幸いです!これからも応援しています!!! (2022年2月6日 23時) (レス) @page50 id: 95d319f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ネズミ?(プロフ) - ソーダ@炭酸檸檬さん» 分かりました。返信ありがとうございます。これからも頑張ってください! (2022年1月14日 18時) (レス) id: 7eb719262b (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございます!最後まで読んでいただきありがとうございました。下に書いた通り、話が出来上がり次第パスワードは外しますので、それまでお待ちいただけると幸いです。今後もこのシリーズをよろしくお願いします。 (2022年1月14日 8時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - ネズミ?さん» コメントありがとうございます!この作品を閲覧いただきありがとうございます。続編はまだ執筆が進んでいないので、話が出来上がり次第パスワードを外します。それまでお待ち下さい、すみません。今後もこのシリーズをよろしくお願いします。 (2022年1月14日 8時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソーダ@炭酸檸檬 | 作成日時:2021年2月10日 12時

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