場地圭介の幼馴染は優等生…？2 (ページ2)

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決意ページ2

Aside

『えぇ！？八戒、黒龍に渡しちゃったの！？』

三ツ谷「あぁ。でもそのかわり柚葉を解放させた」

三ツ谷は大寿君が柚葉に何かさせてるということを勘繰って八戒を渡したそうだ

まぁ、八戒のことをよく知る三ツ谷が言うなら間違いはないと思うけど…

なんか嫌な予感するんだよなぁ…

私は千冬と作戦会議するために、
団地に戻ることにした

あ…
千冬見つけた
武道もいるじゃん。

『やっほ…』

ただ、真剣に何かを話しているようで…

咄嗟に草の後ろに隠れてしまった

武道「現代(みらい)に戻ろうと思うんだ」

え？

ミライニモドル？

意味のわからないことを言っている武道

まだ何か話している様子だったけど、私は

この言葉が頭の中から離れず、他の会話は入ってこなかった

八戒「A？」

『八戒！どうしてここに？』

八戒がこちら側に歩いてきた

八戒「武道たちに伝えることがあって…」

八戒「やっと見つけた…」

八戒はたけみっちたちの方へ駆け寄った

千冬「Aさん！」

八戒「俺がお礼言ってたってタカちゃんに伝えてくれるか？」

武道「う、うん。でもなんで？」

八戒「ウチの家庭複雑でさ…」

それから八戒が話してくれる内容は

とてもじゃないけど重たくて…

八戒「そこで、タカちゃんに出会って暴力は守るために使うことを覚えた。」

『それから、八戒は柚葉ちゃんをずっと守ってきたの…？』

八戒「…あぁ。ずっと俺が代わりに殴られ続けたよ」

つらそうな八戒

私は思わず抱きしめてしまった

『よく頑張ったね。偉いよ八戒』

あれ？

時間が止まったかのように無言の時間が続き、
不安になり顔を上げると…

そこには

ガッチガチに固まった八戒がいた

あぁ。そうだ。

こいつは重度のポンコツだった。

『ごめん八戒。忘れてた』

八戒「いや…ダイジョウブ…」

だめやん。

私には慣れてくれたから油断してたわ。ごめん。

コホン

咳払いをして八戒がこの場の空気を切り替える

八戒「大寿はタカちゃんと交わした約束なんて屁とも思ってねぇんだ。柚葉を解放なんて大寿は絶対しない」

武道「じゃあ、どうすれば柚葉ちゃんは」

八戒「恥ずかしい話だけどよ、未だに大寿の前に立つと震えちまってさ」

『恥ずかしくなんか…』

八戒「だから決めたんだ」

八戒「オレはこれから家族を守る為に暴力を振るう」