幼なじみ攻略法.⑵【川村壱馬】 (ページ7)

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朱里と陸ページ7

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朱里「陸くん、」

レストランで食事してたら、窓の外を眺めている朱里が僕の名前を呼んだ。

陸「ん？」

いつものように答える。

朱里「私たち、別れよう。」

陸「何言ってんの、」

朱里「そのまんまの意味だよ。」

僕の方を向かずに答える。
もうさ、訳わかんないよ。Aも、朱里も。

陸「急に何で？Aのこと誘ったのがダメだった？」

朱里「そうだね、Aさんは何も悪くないけど。」

陸「えっ？」

朱里「Aさんはただの後輩だって言って、私に謝ってたよ。気、使ってくれたんだよ。

けど、陸くんそれを無駄にして追いかけたよね。」

陸「仲良くできない？」

朱里「そういう事じゃないんだよ。」

冷たく、言い放つ。
朱里は、明るくて可愛い子だったはずなんだ。

でも、今は笑ってすらない。

陸「続けてく方法はないの？」

朱里「ないよ。」

陸「何で、即答できるの」

朱里「だって……陸くんの気持ちは私に向いてないから！」

僕を真っ直ぐ見て、朱里が言った。

陸「何言ってんの、僕が好きなのは朱里で」

朱里「違うよ。気づいてないの？

陸くんが好きなのはAさんだよ。」

陸くんが好きなのはAさんだよ＿＿＿＿＿

朱里の言葉に少し、ハッとした僕がいる。
もしかしたら、そうなのかな。

そんな事ないって強く否定できない。

朱里「Aさんに、顔みたくないって言われて傷ついた顔してたじゃん。それが答えでしょう？」

陸「朱里、、」

朱里「終わりにしよ。このまま続けたって辛いだけだよ、」

少し、微笑んだ朱里の目から涙が零れた。
ごめん、こんな僕で。

ほんとに、ごめん。