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🌻E p i s o d e .53🌻 ページ15

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送ってしまったけど、取り消せばなお不自然でこれで良かったかもって思った。



講義も終わり、帰宅してレポートを書いてるとスマホが音を立てる。





"川村さん"




とディスプレイに表示されてる。






『はいはーい』




なるべく、いつものように出た。





壱「明日何時頃がええん?」


『ああー』




何時頃、と言われてもなそこまで考えてなかった。
クリスマスの川村さんまじですげぇやん。






壱「ははっ無計画やん」


『スミマセン』




電話口で川村さんが笑う。
だから年始早々母上からしっかりしろと言われたのか…






壱「明日、昼まで外回りで午後から資料作成やから定時で終わろ思たら出来るけど」


『じゃあ、それで』


壱「待ち合わせ場所は?明日、講義何時まで?」


『私も、講義夕方まである』






卒論の事もあるし、ちょっとずつ講義も詰めているから夕方まであった。






壱「帰り迎え行くわ」


『大丈夫、川村さんの家行くわ』




誕生日の人間に迎え来てもらうほど図々しい女ちゃうし。





壱「俺が帰ってへんかったらどうするん 」


『待っとく』




川村さんに限って定時で終わられへんわけないし。





壱「こんな真冬に女待たせるほどアホな男ちゃうねんけど?」





おどけたように言う川村さん。
またそんなこと言うて、ほんまやめてくれえええ。

反抗したくて






『大丈夫、川村さんの家行くわ』


壱「んー、……わかった」





まだ食い下がって来るかなって思ったけど川村さんが了承した。






壱「なぁ、」


『ん?』


壱「明日、Switch持ってきてな。」


『ええけど、』


壱「久々に一緒にゲームしよ」







電話を切ろうと思ったら、川村さんからゲームのお誘い。
しゃーねぇ、レポートのこと忘れて明日はとことん相手してやろう。

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作者名:16葉 | 作成日時:2023年1月18日 22時

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