幼なじみ攻略法.⑵【川村壱馬】 (ページ14)

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時が経つのは早いもので、川村さんの誕生日の前日になってしまった。

大学は、相変わらずレポート提出で忙しい。

愛理「もう陣さんたちも卒業やん。」

珠里「あと2ヶ月かぁ」

『寂し過ぎるねんけど、』

講義室で3人並んでそんなことを言うてる。
パイセンおらん大学って何なん、おもんないやろ。

パイセンが卒業するなら、陸先輩も卒業になる訳で
川村さんに意識を向けるといいながらも、やっぱり完全に吹っ切れた訳じゃないみたいで、しんみりしてしまう。

卒業してしまうのに、なんにも出来ひんまま。
おまけにあんなこと言うてしもたし、、、

珠里「川村さんに連絡したん？」

『んーん』

愛理「スマホ貸し、私がやったろ」

珠里「ヤラしいメッセージ送るつもりやろ笑」

『うげぇ』

そう、川村さんに連絡をせなあかんのよ。
明日時間欲しいって。

幼馴染って割りきれてたら、気軽にできるねんけどクリスマスの事があったから意識し過ぎててなんて送ったらええもんかと頭を抱え前日になった。

珠里「普通でええやん、時間欲しいって」

愛理「そこは、誕生日やから一緒におりたいとかやろ」

『彼女が送るメッセージやん笑』

笑ってるけど笑われへん。
そんなん送れるか。

愛理「スマホだせ」

『はい』

愛理に言われて、ポケットからスマホを出す。

愛理「私が言うた事キーボードで打って送信しろよ」

『え、嫌や』

愛理「なんやと？！」

『珠里、普通ってなに』

珠里「川村さんも分かっとるやろうし、明日時間ちょーだいって送り」

珠里が言うたまま、打って送信ボタンに迷う。

愛理「せい！」

『ちょお！！』

どこからか手が伸びてきて愛理にスマホをタップされた。