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〜2017年 現在〜
やるべきことを手早く片付けた後、今日も男は、愛しい女の元へと向かう。
彼女の為だけに用意された部屋。インターホンを鳴らせば、そっと開く扉。
「……万次郎。おかえりなさい」
「ただいま。―――A」
男………佐野万次郎は、そう言って小さく微笑んだかと思うと、滑り込むように部屋の中に入り込んだ。
「ん、いつもと香りが違う、トリートメント変えたか？」
「……あぁ、うん、そう。柑橘系じゃなくて、フローラル系のに変えてみました」
「ふーん、俺こっちの方が好きかも、」
女性的な柔らかさを残した華奢な体を、後ろから抱きしめて、首筋に顔をうずめる。
手入れの行き届いた、キューティクルがバッチリの、亜麻色のサラサラストレートヘア。どこまでも深い漆黒色の万次郎の黒髪とは対照的な、この色素の薄い長い髪は、万次郎のお気に入りの一つである。
白く透き通った、陶器のように滑らかな雪肌にそっと手を這わす。指で抓んで、その感触を楽しんだ後、顎を掴んでこちらを向かせて、そのまま苺色の唇を奪う。
「………ん、」
ほんの少し苦しそうに声をあげ、身じろぎするAにはお構いなしに、欲望の赴くままに舌を侵入させる。
しばらくしてゆっくりと唇を離すと、僅かに息を荒げ、頬を上気させる彼女の姿に、思わず押し倒したくなる衝動を何とか抑えて。
「――万次郎、」
「何だ？」
相変らず、人形のように精緻で繊細な美貌ではあるが、いつもよりその雰囲気が儚く、どこか生気がないように見えた。
ゆっくりと、自身のスマホの画面を見せるA。そこに示された文字に、万次郎の顔はこわばっていく。
―――『三ツ谷隆さん(27)、遺体で発見される 他殺か？』
「……万次郎が、やったの？彼を、隆を…殺したの？」
震える声。透き通るカラメル色の瞳が、信じられないとでもいうように、揺らいでいる。
Aは、今にも零れ落ちそうな涙を必死にこらえているような、そんな様子だった。
「―――そうだ。オレがアイツを、三ツ谷を殺した」
「なんで…なんでそんな、酷いこと、」
「アイツが邪魔だった。それだけの話だ」
淡々と答える万次郎と、絶望した表情を浮かべるA。
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ま - え、これって駿台模試の英文ですか！？ (2022年5月22日 13時) (
レス) @page15 id: 8b077b9bca (このIDを非表示/違反報告)
わたし - まって、私坂本なんだけどw (2022年5月11日 17時) (レス) @page6 id: 4ecae0ff80 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - シュウさん» そうなんですよ…時間があればいろんな人のエンドつくりたいとか思うんですけど、話数的に厳しかったり…(´・ω・`)楽しみにしてくださってありがとうございます！ (2021年9月28日 7時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
シュウ(プロフ) - 夢花さん» この作品いつも楽しみにしています。三ツ谷も千冬もマイキーも選べない！各々のエンド作って欲しいです（土下座（願望なだけなのでご無理はなさらなず） (2021年9月28日 4時) (レス) id: ad2f2b2a8f (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 千冬…………まぁ、可愛いければなんでもいいよね!!!うん!!! (2021年9月24日 18時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年9月3日 9時
