たらたら9 ページ10
あれ？何でお父さんの顔知ってるんだ？って思ったけど、近くに家族写真があったので納得する。そしてなおも胡桃ちゃんの言葉は続く。
「それなのに、これ以上まだ何か求めるの？それはちょっと、傲慢だし、図々しいと思う。…そんなの、ズルいよ」
私、今の人生に満足してるから、これ以上別に何も求めてないんだけどな。今の幸せは与えられてるものだから、自分の幸せは自分でつかみ取ろうとは思うけど。
何も返せないまま、胡桃ちゃんは言いたいことだけ言い終えると、みんなのところへ戻っていった。それでも初めて、胡桃ちゃんのむき出しの本性が見れた気がして。
それをちょっと嬉しいと思ってしまう私はキモいのでしょうか。胡桃ちゃんかわいいし、仲良くしたいんだよな。それが理由な私は、確実に変態だろうけどさ。
みんなが帰った後も、その時の言葉が脳裏にこびりついて離れなかった。
「なるほどね、そんなこと言われたんだ」
「うん。でもそれがちょっと嬉しいと思えてしまった私は果たして変態なのでしょうか、エマさん」
「変態だと思います。Ｍでしかないです」
「うわひどい」
毒舌なエマちゃんも可愛いよ。そしてこんなところが私が変態と言われる所以なんでしょう。
でもいいんだ、美少女に罵倒されるのは嫌いじゃない。…ん？ちょっと待て私マジの方でＭなのか！？…もういいや、考えんのはやめよ。
エマちゃんの部屋にお邪魔するのも最早恒例の出来事になってしまったな。
「ちょっと御手洗借りてもいい？ジュース飲み過ぎた」
「んー、そこ出てリビング突き抜けたところだから。迷わないようにねー」
「さすがにそれは大丈夫っす」
部屋に戻るとき、再びリビングを通って、そこで私ははたと足を止める。
遺影だろうか、男の人の写真が飾ってあって。そう言えば、亡くなったお兄さんがいたんだっけ。私は会ったことないけど。
私が足を止めたのは、その写真の人物にどこか見覚えがあったから。
「んーーー？」
絶対にどこかで見た。だから私は、必死に自分の中の記憶の糸を辿って――――
「あ、思い出した」
それは今から約7年前、私が小学校2年生だった頃。誕生日はまだ来ていなかったから、7歳だったと思う。
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キャラメルシュガー(プロフ) - まって..wwこのお話面白すぎて夜中なのに爆笑してしまったwww作者さん神‼️ (2022年8月18日 0時) (
レス) @page18 id: 9b02bb5cbf (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - 全部千冬が引き継ぎます!! (2021年9月3日 10時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - あとなんか知らんけどバジリスクが4ぬとこめちゃ冷静でした丸 思い言え無くて残念だったねバジリスク…君の無念はきっと千冬が果たしてくれるよ多分！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - なのはさん» なんか壮大なストーリーが始まる予感…っ!! (2021年9月3日 9時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雨降り星さん» そう…これが…黒い衝動の始まりだった…(((おやめなさい (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年8月21日 0時
