たらたら49 ページ50
なんかちょっと照れ臭くなって、髪の毛をクルクル触っていれば、急にジト目になってこちらを見つめる万次郎。…え、なに。今、ちょい感動的な雰囲気だったよね。ジト目要素あった？今までの言動に。
「トモダチ、ってのは納得いかねーんだけど。そこは普通、恋人じゃね？」
「いや、逆になんで恋人？脳内お花畑なの？」
「ああん！？」
凄まれても無理。あ、待って痛い痛い。足使ってまで私に絡みつくのやめて。あなた脚力凄いからさ、悲鳴上げてんだよ、主に私の腰が。
脚力腰締め上げ攻撃から解放されたかと思えば、全身に覆い被さられる形でソファーに押し倒される。…うちのソファー、ベッドにもなるやつだから広いんです。…すいません、プチ自慢しました。
…ワオ、何ちゅー熱烈な体勢。両手の指同士をしっかり絡め合わせて、ついでに足もガッチリ絡み合わせて、全身余すとこなく万次郎と引っ付いてる。そんでもって私が下なので、重いったらありゃしない。
「うぐ、苦しい、ちょいタンマ」
「……あー、このまま犯してぇ」
「こかす？オナラを？」
「バカ、変な聞き間違いすんな」
…ねえ、それとさっきからさ、何か息が荒くない？ハアハアしてるよ、どしたん？
「このまま既成事実作っちまうのもアリか？…意外とアリだな」
「一体どんな事実を作ろうってんだ、万次郎？」
「んー？…知りたい？」
「あ、やっぱいい」
何か危険な香りがしたので遠慮しておきました。…うむ、切実にどうしよう。力の強さ的に、起き上がるのはちょっと無理そう。だがしかし、こんなことで諦める私じゃない。
「ころん」
「は！？…ちょっ、痛ってぇ！」
ソファーの横幅はそんなにない。1回転がれば、普通に床に落ちる。そしてもちろん、床に落ちてダメージを受けるのは万次郎。私じゃなくて万次郎、ここ重要。
「ハイ、私の勝ち。お腹すいたからご飯作るね、何が良い？」
「…オムライス」
うん、想定通り。不満そうな顔してた万次郎だけど、オムライス出てきた瞬間顔がキラッキラに輝いてたのは笑った。旗はもちろんアスパラガス。旗じゃないけど。棒だけど。
失ったものも沢山ある。それでも、この平穏な日々がもうしばらく続きますようにと、そう心の中で祈った。
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ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます！！
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続編でもドシドシお待ちしております。(__)
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キャラメルシュガー(プロフ) - まって..wwこのお話面白すぎて夜中なのに爆笑してしまったwww作者さん神‼️ (2022年8月18日 0時) (
レス) @page18 id: 9b02bb5cbf (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - 全部千冬が引き継ぎます!! (2021年9月3日 10時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - あとなんか知らんけどバジリスクが4ぬとこめちゃ冷静でした丸 思い言え無くて残念だったねバジリスク…君の無念はきっと千冬が果たしてくれるよ多分！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - なのはさん» なんか壮大なストーリーが始まる予感…っ!! (2021年9月3日 9時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雨降り星さん» そう…これが…黒い衝動の始まりだった…(((おやめなさい (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年8月21日 0時
