たらたら45 ページ46
現在私は、ドラケン君とタケちゃんと一緒に3人で一虎の面会に来ていた。
一虎は今度こそ、更生しようと思ってるみたいだったから、ホッとした。
「死ぬなよ、一虎」
「えっ…何で、」
忠告めいたドラケン君の言葉に、意表を突かれたような一虎。その反応からして図星だったんだろう。
「自 殺して詫びようだなんて、許さねぇからな」
「そうだよ。勝手に自 殺したら、私が殺すから」
どうやって償えばいいのかと分からないと俯く一虎に、ドラケン君が万次郎からの伝言を伝えれば、涙ぐむ一虎。
「んじゃあ、オレらはもう帰るからな」
「ん、またね」
私はもうちょい一虎と話したかったので、2人には先に帰ってもらう。
「…Aはさ、俺に対して、怒ってねぇの？」
「ん？そりゃあ怒ってるよ、怒ってるに決まってるじゃないか」
「―――じゃあ何で、そんな、優しいんだよ」
私優しいのか？別にそんな、とりわけ優しさを出しているわけでもないと思うけどな。
「アンタに対する怒りは根底にはあるし、それは簡単にはなくなるものじゃないけど、でも一虎のこと許すって決めたし。…それが場地の、望みでもあるから。ぶっちゃけ言うと、今も怒ってるには怒ってるけど、私結構、一虎のこと好きだから」
弱くて脆い自分自身に、抗い足掻くその姿が嫌いじゃないと思った。さらに言えば、私にとっては命の恩人でもあるし。だから別に恋愛的な意味は含まれていない。大事なことなのでもう一回言おう、別に恋愛的な意味は断じて含まれていないのだ。…だというのに、
「……っ！」
何故か一虎は、白い肌を耳まで真っ赤に染めてうつむいていた。いや、そんな照れる？
「オレ、前にAのことタイプじゃないって言ったけどさ、本当はオレ、」
「そろそろ時間です」
雰囲気的に何か大事なこと言おうとしてたけど、看守の無情な声によって遮られてしまう。
帰る準備をするために立ち上がれば、名残惜しそうにガラスに手を当てる一虎。
「そんな置いてかれた子犬みたいな顔しなくても、定期的にまた会いに来るから、ね？」
「…ホントに？」
「うん、ホント」
ガラス越しに私もそっと手を重ねれば、ホッとしたように微笑む一虎。なんかちょっと本当に犬みたいで可愛いと思ったのは内緒。
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キャラメルシュガー(プロフ) - まって..wwこのお話面白すぎて夜中なのに爆笑してしまったwww作者さん神‼️ (2022年8月18日 0時) (
レス) @page18 id: 9b02bb5cbf (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - 全部千冬が引き継ぎます!! (2021年9月3日 10時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - あとなんか知らんけどバジリスクが4ぬとこめちゃ冷静でした丸 思い言え無くて残念だったねバジリスク…君の無念はきっと千冬が果たしてくれるよ多分！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - なのはさん» なんか壮大なストーリーが始まる予感…っ!! (2021年9月3日 9時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雨降り星さん» そう…これが…黒い衝動の始まりだった…(((おやめなさい (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年8月21日 0時
