たらたら18 ページ19
「……ん。信じられねぇぐらい、マジで、綺麗だよ」
「え、いやっはは、そんなに褒められると照れるな、うん」
長い時間待っただけのことはあった。いや、それ以上に、おつりがくるほどに、Aの姿には価値がある。
「んじゃ、行くか」
「おけ」
未だ熱の引かない頬を隠すように、さっさと歩きだす。そんな自分には気づかず、Aは大人しく付いてくる。
いやぁ、絶賛されてしまったわ。この浴衣ホントに綺麗だもんな。
首がスース―するけど、決して不快じゃない。それにしても人多いな。
「どこ行きたい？Aの好きなトコ行こうぜ」
うん、隆と一緒に来てよかった。私のことを優先してくれる辺りが特に好きだな。
「ま取り敢えず、わたあめは絶対に外せないかな。お祭りの醍醐味と言えばそれでしょ。あとはかき氷とベビーカステラも食べたいし、それとチョコバナナもめっちゃ食べたい。そしてシメは何と言っても苺あめでしょ。林檎あめより絶対に苺あめ派だよ、苺大福が好きな私としてはね。苺あめはどこがおいしいかってそれはもう全部なんだけど、強いて言うなら…」
「A、一旦落ち着こう。分かった、お前が苺飴が凄い好きで、異常なくらい食い意地が張ってるのは十分分かったから」
「失礼な」
まあ確かにちょっとしゃべり過ぎだったかもだけど。
「てか、食べもんばっかじゃねえか。しかも甘い物ばっかり。…太るぞ？」
「大丈夫、毎日泳いで消費するから」
水泳部である私の夏休みの1日は、朝練で泳ぐことから始まる。屋内プールだから焼けないし、運動できるから凄い良いんだよ。
「よし、ってことで早速行こう。はぐれるといけないから、手を繋ごうね、隆」
自然にするりと隆の手に自分の手を滑り込ませれば、隆は軽く目を見開く。え、なに？
「――こういうのってフツー、男からするもんなんじゃ…」
「あ、ちょっとタンマ、射的がある！射的やろう、私あれ超得意。ほら、早く行こう」
不満そうに隆が何かもぞもぞ言ってたけど、よく聞こえんかった。私がただ単に聞いてなかっただけかもしれないけど。っていうか多分そうだ。
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キャラメルシュガー(プロフ) - まって..wwこのお話面白すぎて夜中なのに爆笑してしまったwww作者さん神‼️ (2022年8月18日 0時) (
レス) @page18 id: 9b02bb5cbf (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - 全部千冬が引き継ぎます!! (2021年9月3日 10時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - あとなんか知らんけどバジリスクが4ぬとこめちゃ冷静でした丸 思い言え無くて残念だったねバジリスク…君の無念はきっと千冬が果たしてくれるよ多分！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - なのはさん» なんか壮大なストーリーが始まる予感…っ!! (2021年9月3日 9時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雨降り星さん» そう…これが…黒い衝動の始まりだった…(((おやめなさい (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年8月21日 0時
