たらたら17 ページ18
チェッ、あともうちょい撮りたかったのにな。でも2人に怖い顔で怒られたので断念。とても残念。…でも、確かに、そろそろ時間が押してきてるので、着替えないとやばいかも。
浴衣はそこそこ着慣れてるし、髪のセットも割と得意。今年は新しい浴衣を買ってもらったので、腕を通すのは初めてだけど、色がすごく好き。
十数分後。
「ど、どう？……変じゃ、ないかな？」
一通り完成して、まあ一応エマちゃんとヒナちゃんの前でお披露目。サイズ感もぴったりだし、妙ちくりんではないと思いたい。
私の声に振り向いた2人は、―――そのまま、動きを止めた。
「わあ……」
「すごい…」
ゑ、すごいってなに？似合わな過ぎて逆にすごいとか？そうだったら悲しすぎて目から汗が出ると思うんだけどゑ
「写メとっていい！？A」
「私も、私もいいですか！？」
「え、あ、お、おう、どうぞ」
何か凄まじい勢いで聞かれたから、頷くことしかできなかった。…時間がないって言ってたのだーれ？私も二人の写真撮りたい。
「じゃあ二人とも、また後で」
「ん、オッケー」
「またお店で会えるかもですけど」
隆と待ち合わせしている場所は、二人とはちょっと違うのでここで一旦お別れ。
「ったく、遅ぇな、A」
女子は着付けに時間がかかることは知っていたけれども。木にもたれかかり、もう一度時計を確認したところで、
「ごめんよ隆、私の中の美的欲求が目覚めてしまったがためにこんなに遅れた」
相変わらずおかしなことを言いながらやって来るA。待ち合わせ時間を大幅に遅れたことに、文句の一つでも言ってやろうと思っていたのだけれど。
――――そんな感情は、Aの姿を目にした瞬間、はるか彼方に吹っ飛んでしまう。
「……ぁ」
「どったの？呆けた顔して。待ちすぎて脳内おじいちゃんなっちゃった？」
淡紅色の花毬模様が愛らしい、目の覚めるような鮮やかなターコイズブルーの浴衣と、薄い桃色の帯。アップにされた髪には、浴衣の色に合わせた綺麗な髪飾り。
小さな顔、細い首、白く滑らかなうなじ。いつもとは違う、どこかしっとりとした色気を放っていて、まるで魅了の呪いでもかかっているのかと思うほど、見る者の意識を惹きつけて離さない。
「ふふん、かわいいでしょ。新しい浴衣」
自慢げにクルリとまわって、その拍子に、ふんわりとしたいい香りが、鼻をやさしくくすぐった。
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キャラメルシュガー(プロフ) - まって..wwこのお話面白すぎて夜中なのに爆笑してしまったwww作者さん神‼️ (2022年8月18日 0時) (
レス) @page18 id: 9b02bb5cbf (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - 全部千冬が引き継ぎます!! (2021年9月3日 10時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - あとなんか知らんけどバジリスクが4ぬとこめちゃ冷静でした丸 思い言え無くて残念だったねバジリスク…君の無念はきっと千冬が果たしてくれるよ多分！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - なのはさん» なんか壮大なストーリーが始まる予感…っ!! (2021年9月3日 9時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雨降り星さん» そう…これが…黒い衝動の始まりだった…(((おやめなさい (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年8月21日 0時
