『ドラクエXI』Eternal Blue~短編集~ (ページ24)

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デージーページ24

『デージーの花言葉は平和』

今日は朝から雨が降っていた。

煩わしくもない静かな雨の音を聞きながら先日購入した小説を読んでいた

私じゃない、彼氏が、だ。

せっかくふたりきりなのに本ばかり読んで構ってくれない彼に、

後ろからそろりと近づく。

構ってくれない恨みをこめてかぷりと首元に噛み付いてみた

カミュ「うあ!?」
大げさなほど身体をビクつかせ後ろを振り返った。

カミュ「何すんだよ」

(人1)「…せっかくの休みなのに構ってくれない」

カミュ「それで噛み付いたのか？」

(人1)「美味しそうだったから」

呆れたようなため息を吐いて、

カミュ「…こっち来い」
彼は広げた足の間をぽんぽんと叩き、
私は嬉しくなって彼の体の間に座り込んだ。
伝わってくる体温を感じながらそっと彼に寄りかかる
後ろから抱き締めるように腕を回してくれた。

(人1)「珍しいね、カミュがこーいうことしてくれるの」

カミュ「ん、まあな。」

(人1)「…ねむ」

カミュ「少し寝ろよ、このままでもいいから」

(人1)「うん…おやすみ」

カミュ「ん、」

頭を撫でられる感触にだんだんと瞼が重くなり、閉じていった

(ずっとこのままで)