3.誘惑に ページ4
「…泣いちゃってごめんなさい。」
さっきまでの凛々しい態度とは一転、とても小さい子のようにワンワン泣いていて、こっちまで悲しくなっちゃう…！
「ううん、辛い事だってあるよね…きっと。でも大丈夫！このフウカが支えるよ！！」
「ったく、何言ってんだよ。お前は問題しか起こさねーじゃん、毎回。」
「でも、フウカちゃん、とっても心強いわぁ〜」
なんかいい事言ったかも、わたし！！でも、その前に…
「Aちゃん…すっごくお腹空いちゃった〜」
「俺も…誰かさんのせいで、何も食べてないからなー」
「そんな言い方はないでしょ！！？」
「まぁまぁ、2人とも〜！喧嘩しないでぇ〜」
いつものように、チトセと言い合いになる。でも、、ほんとはこんな事したくない…はずなんだけど。
「あの、もしよかったら、ご飯、城で食べませんか？？」
あたしとチトセの言葉を遮って、Aが喋った。
「え、ほんと！？いいのー！？？」
(あたし、お腹空き過ぎて、お腹なりそうだったんだよね〜笑)
「えぇ、もちろん！」
Aに道案内をしてもらいながら、赤の城にもたどり着いて、美味しいご飯を食べたわけなんだけど、、、
別室に案内されてから、疲れが溜まってたのかな…
「…なんか、眠くなって、きた、、」
「ふぁぁ、俺も…」
見ると、2人とももう既に、寝てしまっていた。
「ぁ、あたしも、眠い…」
こうして気持ちいい眠りについてしまった。
(あとで、Aちゃんにお礼言わないと…とっても美味しかったって…)
そんな事を思いながら、ふわふわした夢の世界に落ちていった＿＿＿＿
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作者名：あんず | 作成日時：2018年5月3日 15時
