Folge 72 ページ22
報告書を手早く書き終え、グルッペンさんの所へ持っていく。
ｺﾝｺﾝｺﾝｯ
『失礼します、グルッペンさん。報告書を.....』
...いない。
グルッペンさんの代わりに居たのは机の上に置かれたメモ。
�狹澹堕蠅離好ぁ璽弔鯒磴い帽圓辰討�るゾ！��
『...』
僕はそのメモを黙ってビリビリに破き、直ぐに街へ向かった。
グルッペンさんがいつもいる喫茶店に行くと...
...あぁ、居た。
カランコロンという音を立てながら店に入り、一直線にグルッペンさんの所へ行く。
店員さんは、またか、という表情で僕を見た。
僕は気配を消し、グルッペンさんの背後に無言で立つ。そして...
『お仕事サボってお食べになるケーキは美味しいですか...？』
と、小さな声で呟いた。
グルッペンさんは肩をビクリと揺らし、ギギギ、と音が着きそうな感じで振り向いた。
グル『な、何故Aがここ、に...』
『総統閣下、街へお向いになる際毎回ここに居るの無意識なのでしょうか？』
グル『し、しばし待て...これを食べ終わってから...』
直ぐにでも首根っこを掴んで仕事をさせたい所だが、店員さんが作ってくれたものを残させるのは気が引ける。
『...早く食べてくださいよ。あと、この前みたいに流されませんからね？』
メニューを片手にケーキを頬張っているグルッペンさんは、えっ、と小声で言った。
『えっ、じゃありませんよ。そんなに仕事増やされたいんですか？』
グル『うっ...貴様、ズルいゾ...！！』
『お仕事をなさらない総統閣下が悪いんですよ。』
そして、ケーキを食べ終わったグルッペンさんを総統室へ押し込み、仕事をやらせる。
グル『あの、Aさん...？そのー、どうしてここにいるんでしょうかねー...出ていってもいいんだゾ...』
『一人になったらまた脱走しますよね？』
グル『そ、そんなことしないゾ...！！』(裏声)
『...本当ですかね...』
グル『ほ、本当d...』
ｳｰｯ!ｳｰｯ!
グルッペンさんが言いかけた瞬間、けたたましいサイレンの音が鳴り響いた。
�犇杁淹�態発生、緊急事態発生、城壁内に侵入者を発見しました。繰り返します、城壁内に───��
先程部下に仕事をやらされていたグルッペンさんは何処へやら、真剣な顔つきになってインカムに喋りかけた。
グル『直ちに侵入者を捕らえよ。』
『...ハイル・グルッペン。』
僕は総統室から飛び出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 511人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀豹(プロフ) - ｰ白詰草ｰさん» 白詰草さん、コメントありがとうございます！更新を楽しみにして頂き嬉しい限りです！頑張ります！！ (2019年6月5日 21時) (
レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
ｰ白詰草ｰ(プロフ) - すごいです！更新楽しみに待ってます､頑張ってください！ (2019年6月5日 17時) (レス) id: c9ac6b99b2 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀豹(プロフ) - レイザックさん» レイザックさん、コメントありがとうございます！これからも頑張ります！作者の気力が尽きるので何年も待つ必要はないです(飽き性) (2019年4月5日 19時) (レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
レイザック - すごい、あの楽しみにしてます！（語彙力）これからも頑張って下さい！更新、もう何年でも待ちます！ww (2019年4月5日 19時) (レス) id: 964a0d223a (このIDを非表示/違反報告)
暁月楓 - ゆっくり待ってますね〜！ (2019年3月22日 22時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀豹 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年10月21日 1時
