Folge 71 ページ21
カリカリという文字を書く音と、紙とインクの匂いが部屋に充満する。
書類から少し目を離し、窓の外を見るとちらほらと雪が降っていた。
『...そっか、もうこんな季節か。』
時が流れるのは早いな、としみじみと思いながら窓の外を見つめた。
『...よし、あともう少し...』
視線を窓から書類に戻し、またペンを進める。
...
『やっと終わった...』
仕上げた書類を全て抱え、書記長室へ持っていく。
『トントーン、入るよー...って、あぁ...』
書記長室に入るなり目に映るのは机に突っ伏しているトントン。何徹目だよ。
机にそっと書類を置き、トントンを抱える。
『全く...寝るならベッドで寝てよね。』
トントンをベッドにそっと下ろした瞬間、バコン！という音が廊下から聞こえた。
『...またか。』
書記長室を出て、音のした方へ行くとコネシマさんとシャオロンさんが胸倉を掴みあって喧嘩をしていた。
シャ『あぁん！？やんのかクソチワワ！！』
コネ『あぁ！？そっちこそやんのかクソポメ！』
『...あの、喧嘩はやめt...』
シャ『誰がクソポメやって？もっぺん言ってみろや！！』
コネ『なんぼでも言うたるわクソポメ！不人気！』
シャ『不人気は今関係ないやろ！！』
『...あの！！ひとまず落ち着いてください！』
僕が大きな声を出せばピタリと停止するお二人。
『お二人共...今、壁壊しましたよね？後片付け、誰がやると思ってるんですか？直すのも誰がやると思ってるんですか？？』
少し威圧をかけてそう言えば、ゆっくりとお互いの胸倉から手を離す。
コネ＆シャ『『すんませんっしたぁ！！』』
『あと、書類はどうしたんですか？今日提出ですよ？』
コネ『あ゛っ...えっと...その...すまんA！！！』
シャ『後で出しとく！！！』
コネシマさんとシャオロンさんは、バツが悪そうな顔をした後に、全力でどこかへ言ってしまった。
『あっ...っはぁ...』
溜息をつきながらも、飛び散った瓦礫を片付け、見事に風穴が空いた壁は魔法で直した。
『報告、かぁ。』
僕は報告書を書く為、再度書記長室へと向かうのだった。
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琥珀豹(プロフ) - ｰ白詰草ｰさん» 白詰草さん、コメントありがとうございます！更新を楽しみにして頂き嬉しい限りです！頑張ります！！ (2019年6月5日 21時) (
レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
ｰ白詰草ｰ(プロフ) - すごいです！更新楽しみに待ってます､頑張ってください！ (2019年6月5日 17時) (レス) id: c9ac6b99b2 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀豹(プロフ) - レイザックさん» レイザックさん、コメントありがとうございます！これからも頑張ります！作者の気力が尽きるので何年も待つ必要はないです(飽き性) (2019年4月5日 19時) (レス) id: d53f981ffe (このIDを非表示/違反報告)
レイザック - すごい、あの楽しみにしてます！（語彙力）これからも頑張って下さい！更新、もう何年でも待ちます！ww (2019年4月5日 19時) (レス) id: 964a0d223a (このIDを非表示/違反報告)
暁月楓 - ゆっくり待ってますね〜！ (2019年3月22日 22時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀豹 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年10月21日 1時
