隠されしトーラー part2 ページ22
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「あぁあああ……っ」
身体中を走るおぞましい感覚に身を捩った。アイリはもう動いておらず、背中を撫でているだけだ。途端にぞわぞわとした感覚が痛みに優って、ユウは苦しみではない声を上げる。
「ゃ、も、ぅ……」
「もう、なに?」
吐息を含んだアイリの声に肩が跳ねるが、同時に中を掻き混ぜるように動かされ、もう無理だった。
「お、お願ぃ、だか、らっ、もう……」
「なぁに、イきたいの?」
意地の悪い声色でアイリは訊く。ちゃんと言わないとイかせてくれないことは、今までのことから充分に理解している。しかもこれは仕置きなのだ。アイリが許すはずもなく、緩やかな責めにユウの身体はびくびくと跳ねた。
――もう、無理だ。
「ッ……イか、せて……」
しかしアイリは、ユウの思うよりもっと意地悪だった。
「聞こえないよぉ。もっとはっきり言ってぇ?」
間延びした声でそう言って、耳元に寄せていた唇でふぅっと息を吹きかける。
「ひっ、あぁ!」
途端に腰にゾワリとした感覚が走って、ユウは悲鳴混じりに言った。
「おねがい、イかせて……!」
瞬間腰を強く掴んで重く突かれ、息が止まる。その一拍後にはぞくぞくとした感覚が走って、おぞましいものと認識する前に身体が震えた。
「ッひあ゛、はぁ……っ」
「ほらユウちゃん、『気持ちいい』って言ってみて? いっぱい息吸って、声と一緒に吐くの」
ぐり、と奥を抉って、されるがままのユウの頭に直接刷り込むように優しく言うのだ。
何故なら言葉は、もっとも簡単な洗脳の手段なのだから。
「ほら、気持ちいいって言ってよ」
「あぁ、ん、は……ッ」
「身体に溜まったのを吐き出すの。ほら、ねぇ、何て言うのぉ?」
首筋を舌で撫で上げれば、ひくりと中がうねる。いい子とばかりに前立腺を押し潰してやれば、身体をびくつかせながらユウは唇を動かした。
「っあぅ、ぁ、きもち、ぃ――ッ!?」
「あはッよく出来ました!」
ユウがいい終える瞬間を狙って奥まで突き上げる。震える身体を抑え込むように抱きしめ、混乱している彼の思考にさらに言葉を流し込むのだ。
「ユウちゃんが『気持ちいい』って言う度に、ちゃあんと気持ちよくしてあげる。ここ、ぐりぐりってされるのイイでしょ? もっと気持ちよくなりたくない? ほら、なんて言うのぉ?」
「うぁ……っ、」
「ねえほら、言ってごらん?」
「っ、うぅ……」
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作者名:ゼファー | 作成日時:2021年1月14日 13時