117. ページ17
「いーよ！･･･どうやって交換すんだっけ？」
「お、じゃあ俺もAと交換する！ブルーロック卒業しても俺とサッカーしてもらうからね！」
「俺とも交換しよ。色々と世話になったしな！」
Aがスマホを取り出すと、2人も同じようにメッセージアプリを開いて連絡先を交換し始めた。
･･･そうして新たに友達の欄に増えた名前に、Aはひとり頬を緩ませる。
「･･･そういや、Aも休暇あるのか？見た感じ今日も仕事っぽいけど･･･」
こういう友達っぽいのいいなぁ、なんてにこにこしていると、潔がふと疑問を投げかけた。
Aはそれに答えるべく口を開く。
「うん、今日は仕事。潔達は家帰るんだよね？」
「おう！久々の娑婆の空気楽しみだわ」
潔はけたけたと笑って言った。それに対し、千切は「しっかし俺たちが休暇中も仕事なんて大変だな･･･」と少し眉を下げて口を開いた。蜂楽は「いつもありがとね！」と感謝の言葉を口にする。
「どーいたしまして。･･･まあ、明日は休暇貰えるっぽいからそれだけは救いかなぁ」
「お、明日休みなんだ！ちなみに、俺らが休暇の間はブルーロックで何すんの？」
「ブルーロック大掃除。スタジアムにも客がポイ捨てしてったゴミとかあるだろうし、今日はそれも回収しないと」
「･･････まじでお疲れ様、毎日ありがとう」
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
＿
「ふぃ〜、ひっさびさの休暇だ〜･･･！」
翌日、Aはブルーロックの外高専の制服に身を包みぐぐぐと大きく伸びをした。
昨日までAはこの日にこれといった予定を立てていなかったのだが、昨晩休みが取れたということを1年ズに報告したところ、1年ズ達と一緒にショッピングに行かないかという話になったのだ。パンダは着ぐるみという設定である。
Aはふわりとその場で術式を使って浮き上がり、百鬼夜行の際に会得した高速移動を使って高専へ急行した。朝の空気を切り裂いて進む感覚はなかなか気持ちがいい。
そうして数分後、高専の敷地内へと降り立ったAは1年ズと再会を果たした。
「よ、久しぶりだなA」
「こんぶ〜！！」
「お久しぶりです･･･！」
「おー、何ヶ月ぶりだ？」
上から真希、狗巻、乙骨、パンダの発言だ。Aは4人に軽く手を振ると、そちらへ歩み寄る。
｢お久ー。元気してた？｣
｢おー。お前居ないせいで訓練はあんまはかどんねぇけどな｣
｢そーそー。秤達も謹慎中だし悟も居ないしでやりにくいんだよなぁ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1002人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
raiz(プロフ) - 神里浦飛さん» わー、そう言って頂けて嬉しいです！！こちらこそありがとうございました！ (3月31日 17時) (
レス) id: 9fe4c24c21 (このIDを非表示/違反報告)
神里浦飛(プロフ) - 面白くて一気読みしました！最後まで読んだ、と思ったら、番外編の千切りに爆笑させられました。楽しい時間をありがとうございます！ (12月7日 20時) (レス) @page49 id: fb6d1b08bc (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - れんれんさん» 返信遅くなり申し訳ありません、コメントありがとうございます！最後に面白かったと言って貰えるよう頑張っていたのでその言葉が沁みます･･･(*´꒳`*) (2023年4月14日 21時) (レス) id: 83866824e4 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - リィさん» コメントありがとうございます！ここまで読んで頂き感謝しかないです･･･！！返信遅くなって申し訳ない･･･。 (2023年4月14日 21時) (レス) id: 83866824e4 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん - 完結おめでとうございます！ほんとに面白かったです(*^ω^*)番外編待ってます！！！ (2023年4月9日 15時) (レス) @page45 id: 63496a6874 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：raiz | 作成日時：2023年3月25日 23時
