純血の日本人【HP】 (ページ14)

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episode.13 ページ14

図書室で借りてきた上級魔法薬学の本を片手に材料を混ぜ合わせる。

『材料も分量も間違ってないんだけどなぁ…』

世界一調合が難しいと言われているだけあってレシピ通りでも効能が得られるわけではない。
その時々によって混ぜかたや分量がかわると本には書いてある。

ｾﾌﾞ「多いぞ」

『ふぇっ？』

本を睨み付けていたら耳元で声をかけられた。
ビックリした…。

ｾﾌﾞ「ここだ、少し減らしてみるがいい」

トンっと材料を書いた羊皮紙を杖で押さえられた。
どこが違うのか計算しようと思っていたが、思いがけず答えをもらえた。

『いえ、それは昨日部屋で調合した物で、今日はこっちを減らしてこれをそのまま入れたんです』

ｾﾌﾞ「それはそのままでは駄目だ、必ず擦り潰すといい。
それと、この調合を自室でやるには幾分材料が足りなくはないかね」

『あ、父が送ってくれたんです。
自分で作れるようになりたいって言ったら買ってくれて』

ｾﾌﾞ「ふ、良い父をもったな」

『はい！』

ｾﾌﾞ「ダンブルドアから聞いている、魔法省に勤めているそうだな」

『そうです、何をしているか詳しくは知らないんですけど…』

ｾﾌﾞ「…………___」

急に先生が黙ってしまった。

顔を覗き込むとなにやら考え込んでいる様子だった。

『先生？』

頭に重みを感じた。

ｾﾌﾞ「よい、お前は父を信じておけ」

先生は私の頭を撫でてレポートの添削に戻っていった。
スネイプ先生ってあんなんだっけ…？
なんか1年の時よりもやさ…しい…かも。