超人ちゃん【9K】 (ページ39)

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さーてぃせぶん。ページ39

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『え、あ、いや…そうじゃなくて…』

私はちょっと言い淀んでしまった。
手に持つタピオカをズズッと口に入れて飲み込んだ。

須貝「そうやなくて？」

『慣れてないわけではなくて…所謂チークキスは友達とはしてまして…ですね…』

須貝「ほう？」

『なので…その…駿貴さんとは…、照れます…ね』

須貝「お、おん…」

赤くなっているであろう頬に気づかないふりをして横を見ると、ストローを咥えている駿貴さんの頬も赤くなっていた。

ん？
いまさら恥ずかしくなってきた？
それより横顔イケメン…、うん、好きだなこの顔立ち。

須貝「ほい、これやろ」

駿貴さんは飲んでいたチョコミルクを私に差し出してきた。
私が目を丸くさせて首をかしげていると、駿貴さんはまた口を開いた。

須貝「ん？違った？
俺のこと見つめてるから欲しいのかと」

そう言った駿貴さんの顔はもう赤くなくて、いつもの表情に戻っていた。

『じゃあ…私も』

チョコミルクのカップを受け取り、自分が持っていたイチゴミルクを駿貴さんに渡した。

『ん！おいひい！』

須貝「チョコってなんでもあうよな」

『チョコ大好きなんでこれからはチョコ一択ですね』

須貝「俺もチョコレートが1番好きやわ、一緒やね」

『そうですね』

２人して笑いあった後の帰り道は、店の前での出来事など頭の奥に片付けられていってしまった。

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