とぅえんてぃふぁいぶ。 ページ27
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須貝「ほんじゃ、おつかれー」
『お疲れ様です!』
私たちは残っている人に声をかけてオフィスを後にした。
ビルを出てすぐに駿貴さんは口を開いた。
須貝「さぁどこにすっかねぇ。
あ、さっきなんか調べとったやんね?どこ?」
『ふぇ?』
須貝「ぶはっ!なんやその声!」
調べているのを気づかれているとは思わなかった。
それと、パソコンに見つめる駿貴さんを見つめててちゃんと検索していないなんて、言えません。
『なんですけど…あんまりしっくりくる所がなくて…』
曖昧な返事をしつつ後を追う。
駿貴さんは脚が長いから歩幅が広い。
普通に歩いていると置いていかれるので足早に追いかけていた。
須貝「よし、ほんならあそこにするか!」
そういうとスマホをポケットにしまい私の方に振り向いた。
須貝「あ……ごめんな?またやってしまったわ」
『?』
須貝「歩くん早かったやろ?」
振り向いた駿貴さんと私の間には1mほどの距離が空いていた。
私がしっかりと着いていってなかったからだ。
須貝「んー…繋ぐか?手」
左手を差し出した彼はなんだか小さい頃に絵本で見た王子様のように見えた。
私は小走りで彼に近づいた。
『しょーがないですね!駿貴さんが迷子にならないように繋いであげます!』
そう言うと、駿貴さんは「ふっ」と鼻で笑いながらもその温かい手で私の右手を包み込んだ。
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らい(プロフ) - 陽さん» ありがとうございます! (2022年8月29日 7時) (レス) @page31 id: 097a817d7e (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - 好きです!応援してます! (2022年8月28日 12時) (レス) @page31 id: d969f9c7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らい | 作成日時:2022年7月17日 10時