強がりな弱虫 (ページ8)

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手当てページ8

大地「じゃ、ちょっと消毒液とか持ってくるから、取りあえず手洗ってて？

そこ曲がったら洗面台あるから。で、血が止まったらまたここで待ってて」

『はい…あ、りがとうご、ざいます』

ここまでしてくれなくても大丈夫なのにな…

。

わ、わああ…

洗面所まで綺麗だ！！すっげ…

＿＿ジョロロ…

『いっ！しみる…』

自分の腕についた血を流していく。

するとどんどん姿を見せてくるカッターで切った跡。

今回は何かいつにもまして深くやったな…

絶対傷跡残るわ～…

まあ…うん、仕方ない。

『…よし、もういいかな』

。

大地「ん、来たな
ちゃんと流せたか？」

『はい』

澤村先輩は大きくて高そうなソファーに座ってた。

いつも澤村先輩は見てるはずだけどなんか今はいつもより大きいというか…

大人っぽいというか…カッコイイ感じだ

大地「じゃ、こっち来て座って腕、出して。

消毒してあげるから」

『あ、は、い』

なんかすごい緊張する…

そして私は澤村先輩とわずか10cmもない至近距離についた

大地「うわ…また深くやってんなあ…」

『…はあ…』

独り言か？

大地「ちょっとしみるかもだけど…

我慢しろな」

先輩は丁寧に私の手を持ち消毒液のついた綿をあてた

『いっ！！！
待って！！ちょ！』

え何だこれすごい痛い！

『………あ

な、何でもないデス…すいません…』

や、ヤバい大声出しちゃった…

大地「おう、続けるぞ」

『！！
いったい！！う…いい…しみる…』

この消毒液毒でももってんじゃないの！？
すごいしみるんだけど！！

てか先輩すごい力で私の手持ってるから抜けらんない！

私がどれだけ叫んでもこれは終わるまで黙々と続ける…！

じゃあ…我慢するしかないのか…

『…って！！やっぱ無理…！
離してください先輩！すいません！』

大地「…」

え。えええええええ！？
それでもやめないのなんなの！

大地「…し、終わったぞ」

『……ふう…あ、ありがとう…ざした』

大地「ん？大丈夫か？また涙目になってる」

いや、お前のせいだろ…

大地「………て、ていうかさ…

その、泣いてる理由とか教えてくんないかな？」