58.許せないこと ページ12
てつやside
心臓が、止まるかと思った。
て「……A……今、なんて……？」
『…………東海オンエアを……やめたいの。』
悲しそうな顔で、Aはそう言う。
て「……これ、ドッキリだよね？どこにカメラあるの？ねぇ、悪ふざけはもうやめてよw」
俺がそうやって笑って返しても、Aの表情は変わらない。
『ドッキリじゃないよ……これは、本当の話。』
Aの目が、話の真剣さを物語っていた。
それでも俺は、信じられなくて、信じたくなくて。
て「どうして……？」
『…………』
理由を聞けば、改善できるかもしれない。
Aがやめなくて済むかもしれない。
だけど、Aは黙って答えてくれない。
て「ねぇ、A……言ってくれなきゃ俺わかんない。俺のことが、嫌いになった？」
心当たりがありすぎる。
『そうじゃない。』
Aは首を横に振った。
て「じゃあ、他のメンバーが……」
『そうでもないよ。……みんなのことは、大好き。』
て「じゃあ……！じゃあ、なんで……！！」
『……わたしは……普通の人に、戻りたい。』
そう言ったAの瞳は揺らいでいて、とても本心とは思えない。
て「……絶対認めん。」
『てつや……』
こんな話、認めてなるものか。
て「俺は絶対に認めんからな！！！」
『……てつや、』
て「こんな話もう二度と聞きたくない！」
『…………でも、』
て「聞かない！聞かないからな！絶対聞かない！！Aの考えが変わるまで聞かないからな！」
俺はAを無理やり押して、部屋から追い出す。
『……この話、みんなには……言わないで。』
ドアを閉める直前に、Aは酷く苦い顔でそう言った。
Aが部屋の前から去る音をドア越しに背中で聞きながら、俺はその場に座り込んだ。
Aが、居なくなったら……
そんな日が来るなんて考えたことなかった。
考えたくもない。
どうしたら……俺はどうしたらいいんだ……
俺は、馬鹿だから。
こんな時どうしていいかなんてわからない。
メンバーは頼れない。
…………となったら、頼れるのは一人だけ。
俺は震える手で携帯をつかみ、ある人へと電話をかけた。
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+ちっく(プロフ) - ピアスの下りでは女は右耳、男は左耳で性別判断とも言われてますよ(･∀･)←やかましい (2019年7月8日 10時) (
レス) id: 4d74bd6de9 (このIDを非表示/違反報告)
ところてん(プロフ) - 作者様の帰りもお待ちしてます！！！小説超面白いです！！！ (2018年9月25日 1時) (レス) id: fe2831d1b4 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ (2018年8月28日 7時) (レス) id: 2362667ffd (このIDを非表示/違反報告)
rairu0726(プロフ) - Knymal01さん» コメントありがとうございます。しばらく更新していなかったので、コメントがいただけると思っていませんでした。ゆっくりですが、また再開しようと思います...！ (2018年8月24日 18時) (レス) id: 201effe25e (このIDを非表示/違反報告)
Knymal01(プロフ) - 更新たのしみにしてます！！ (2018年8月17日 14時) (レス) id: 346c2647c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいる | 作成日時：2018年3月11日 23時
