Just do it！【ヒロアカ】 (ページ29)

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天喰視点

俺と環、どっちが＿＿なのか聞いてみればいいじゃんか？

そんな顔をするミリオがほんの少しだけ腹ただしい。

後ろにAがいたこと、
もっと早く教えてくれればよかったのに。

嗚呼、相談なんかしないほうがよかったのかもしれない。

こんなところで勝てる気がしない“ライバル”ができるだなんて。

赤く火照った頬を早く冷やそうとしているのに、
先程までの会話がその邪魔をする。

＜俺さ、最近Aのことが気になってきて、＞

＜……知ってるよ、ずっと前から！

だって俺もAの事が＿＿＿＿＞

『ま、待って！？結局何の話をしてたの？』

こっちも待ってほしい。
その質問は今一番してほしくなかった。

「それはね。どっちの方がAの事「きょ、今日の夜ご飯のこと話してたんだ！！！！」

焦ってミリオの言葉を遮る俺をみてミリオは愉快そうに笑った。

あまりにも大きな声を出したので、
周りからの視線が集まり縮こまってしまう。

幸いAには「それはね」のところしか聞こえていなかったみたいだけど。

『夜ご飯か、よかったら二人とも一緒におでん食べない？

みんなへのお土産に買ったんだけど余りそうだしさ』

駄目だ。こんな友人同士だったら何気ない誘いでさえも、酷く嬉しい。

ミリオが「いいね！早く帰ろうよ！！」と言い再び歩き出したのはいいものの＿＿

＿＿＿＿＿ミリオも、Aの事が好きなんだよな。

それでも諦めたくはない。

そう思いながら俺は二人の話に加わった。