281...Yuta side... ページ5
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玄樹「それに、紫耀だって一緒でしょ。
隣にいなくても遠くからずっとAちゃんの笑顔守ってきたのは
紫耀だよ。」
子どもを諭すように
優しい声で放たれた言葉は紛れもない事実で
玄樹「紫耀も廉も一緒。」
海人「俺も、そう思ってる。」
優しさと決意と今ある熱量の全てを込めた二人の眼差しに
行き場を無くしたように紫耀はストンと視線を落とした
色んな思いが複雑に交わって
俺たちは、歳に見合わない決断ばかりをしてきた
ただ大切なものを守り抜くために。
「俺、やっと気づいたよ。」
こんなにも長く俺たちの中ですら生き続ける
それぞれの思いに終止符を打つには全てをやり直す必要がある。
「いい歳して気持ち悪いかもしれないけど
みんなでいると心地良くて、みんなそれぞれ大切に思ってて。
だから誰かが傷つく前に、誰かが守って一緒に背負って
俺たちそうやってきたじゃん。」
もう常識も、道徳も、世間体だってどうでもよくて
もし俺たちが運命に逆らい続けてきてたなら
歩んできた道の中で逆らい続けてできたその足跡を
一つ一つ受け入れながら、まっさらにしていかなきゃならない。
「でも違う。
本当に誰かを思って守るのは、きっと答えを出した後なんだよ。」
そうして気づけなかったんだろう、って
どこで間違えたんだろう、って思う時だってあったけど
大人になった今だからこそ分かったことがある。
痛いくらいに鮮やかな青春を駆け抜けながらも
みんなが確かに大人へとなっていて
しまっても顔を出して、押し込めても消えない
目では見えない紫耀の心のずっと奥底にある何かと
そして、俺たち自身が向き合わなきゃならないこと。
「だから、俺たちじゃない。」
ぶつかる紫耀の視線に
伝われ、って思いを込めて
もし、本当に神様がいるなら
もし、本当に正しい方向に身体を向かせてくれるなら
俺たちが本当に運命に逆らい続けてきてたなら
「この先誰と歩んでいくのかは」
その運命はAが紫耀を選ぶことじゃなくて
.
.
「Aが決めることなんだよ。」
冬の始まりの冷たさを含んだ風が紫耀の頬を撫でるように
燃えるような夕方の陽がその横顔を包んでいて
紫耀の心の中から何かが弾ける音が
聞こえた気がした。
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らら(プロフ) - いつまでも待ちたいのでどうか完結までお願いします😢海羅さんのペースで構いませんので完結まで辿り着けるのをずっと待ってます！待ってる人がわたし以外にもたくさんいると思います！どうかこれが作品を書くモチベになってくださったら嬉しいです！ (2023年4月16日 21時) (
レス) id: 62e93500a9 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - もう何度も読み返しているのですが、やはりどれだけ読み返しても思うことは、この作品が占ツクで一番だ大好きな作品だなって思うことです！定期的に読み返しては泣いてしまうのですがとっても大好きな内容でお話流れで登場人物同士の関係だったりも理想以上で最高です！ (2023年4月16日 21時) (レス) @page1 id: 62e93500a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 更新待ってました…！ありがとうございます！！お忙しいとは思いますが続き楽しみに待っています！ (2022年10月3日 1時) (レス) @page9 id: 2170580ec5 (このIDを非表示/違反報告)
U - 神作。最後は廉くん、紫耀くんどちらのパターンも書いて欲しいです。 (2022年10月1日 15時) (レス) id: 26f8418b7a (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりーむ - 神作すぎません...？ (2022年8月26日 23時) (レス) @page1 id: 3accf3aa3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2022年8月23日 2時
