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紫耀から聞いた麗香ちゃんとの最後を
今度は勇太の口から聞かされた
“Aのとこ行けよ。”って言った。と最後に締めくくって。
『最後、おかしい。』
勇太「え、おかしい？」
『おかしいでしょ、そんな、結婚ダメになったばっかの人に
他の女のところ行け、って。
しかも、別れた原因私なのに。
…てか、私、廉いるし。』
ジッと向けられる勇太の視線に
早口になった自分が恥ずかしくなる
勇太「っ、あはははっ。」
『何笑ってんの。』
勇太「いや、確かに変わってないなぁって。」
『はい？』
勇太「ううん、こっちの話。」
気楽そうな勇太を前に
不意に現実がのしかかる
やっぱり、結婚がダメになったのは
私のせいだ。
紫耀が麗香ちゃんの前でどんな顔を見せるかなんて分からないし
紫耀が今でも私を、なんて本当は
麗香ちゃんの勘違いかもしれないけど
結婚の約束を交わした二人を引き裂いたのは私だ。
ほんの数時間前まで
私の手を握りながら懇願する麗香ちゃんの顔が思い浮かんで
思わずギュッと目を閉じた
勇太「自分のせい。」
『えっ？』
勇太「って思ってる。」
勇太の声に目を開くと
全部を見え透いたような顔
勇太「まぁ、さっきの麗香ちゃんの話聞いたら
そう思うのも無理ないけど。」
『あの海の日、紫耀への気持ちに気付いたけど
振り払って、紫耀は麗香ちゃんを選んで
もうそれで終わった、ってそう思ってた。
けどなんか、私、人を不幸にしかしてないね。』
全て終わった、って
みんな幸せになれる、って
そう思ってたのにな。
勇太「図々しくない？」
珍しく降りかかった棘のある言葉に
思わず目を見開いてしまった
勇太「自分の心の中で誰を想おうと誰を消そうと勝手だけどさ
Aは紫耀の中の自分、消そうとしてる。」
当たり前じゃん、紫耀は麗香ちゃんを選んだんだから。
勇太「けどそれ、誰かの心から自分を消そうとするなんて図々しいよ。」
『なって、そしたらみんな幸せに』
勇太「その優しすぎるとこ。
麗香ちゃんにとっては優しくなかったね。」
確かに、結果的には傷付けたんだ。
話し込んで、いつの間にか終電前
勇太「また連絡する。」
『うん、ありがとうね。』
勇太「あんま考えすぎないように。」
『気を付けてね。』
勇太「Aも、じゃ。」
小さくなる勇太の背中
空はやけに星が光ってて
それが私にはとても眩しかった
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masumi(プロフ) - 初めまして。更新まっていたので嬉しいです(*^-^*)もう一度最初から読み直してみようと思います。続きもどうぞよろしくお願いします＾＾ (2022年8月18日 10時) (
レス) @page46 id: 773d2c854b (このIDを非表示/違反報告)
夏希(プロフ) - 更新してくださって嬉しいです(涙)ありがとうございます！何年も待っててよかったです！前のお話読み返しながら楽しみにしてます。 (2022年8月18日 9時) (レス) @page46 id: 0d02ac1782 (このIDを非表示/違反報告)
なおちゃん - はじめまして。作品読ませていただきました！毎晩子供達が寝てから読んでました。涙なしでは読めなくて、すごいストーリーに入り込んで夢中になりました。続き楽しみにしています！ (2021年5月17日 10時) (レス) id: 9300674cb4 (このIDを非表示/違反報告)
nagomi0625(プロフ) - 先日、この作品に出会い一気に読ませて頂きました。続きがとても気になります！この作品が完結するの楽しみにしています！更新待ってます。 (2021年2月10日 14時) (レス) id: 90023824b3 (このIDを非表示/違反報告)
bloom(プロフ) - とても夢中になって読み進めてしまいました！大変だと思いますが更新頑張ってください！楽しみに待っています (2020年8月8日 11時) (レス) id: 8a8ded8f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2018年2月26日 4時
