224…Ren side… ページ24
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絶対に傷付けない、涙は流させない
少なくとも俺が原因になることはないように
そう、してきたはずやったのに。
「…はぁ〜…。」
空を見上げ大きくため息をつくと
心とはまるで反対の澄み渡る青空に
雲のように白い息が浮かんだ
なんでやろ。
確かに、ふざけたとは思ったけど
告白受けるなんてそんなんありえへんし
それはAにも伝わってるはずで
それに多分あれは本気やった。
俺の腕をギュッと掴んで必死に
“ごめんね本当大丈夫だから。
そんな心配全然してないから。”
そう訴えるあの目は嘘には見えへんくて
じゃあ、なんでなん。
理由の分からない、もやもやした気持ちと
けど確かに見たAの流す涙に
どうしようもない、やらかしてしまった感
やるせなさが俺の心をかき乱す
俺にとってAは絶対の存在で
どんなAの表情も見逃さなかった自信はある
それは高校の時から、ずっと。
決して一番近くで。とは言えへんけど。
“太陽みたいな人”
きっと俺の中では太陽より輝いていて
ありきたりな例えかもしれへんけど
みんなを照らしてくれるAは
多分その言葉が一番近いんやと思う
けど俺には眩しすぎて
みんなよりも少し遠くから
Aの笑顔が曇った時にそっと手を差し伸べられるように
それが彼氏ってもんちゃうんかな、って
彼女になったって、ずっと
Aは俺にとってかけがえない存在やから。
だから、目に見えない何かを見つめて
静かに涙を流す表情が忘れられへんくて
大切すぎて、大切すぎるのに
彼女としてのAも
友達としてのAも
俺が一番見てきた自信あったのに
あの表情がどうしても分からんかった。
凜「病んでんの？」
講義室で隣に座る凜の存在にさえ気付かないほど
俺はさっきのことで頭がいっぱいだった
凜「どうした〜、Aちゃんとケンカ？」
廉「ちゃうし。」
凜「じゃあ紫耀戻ってきたから焦ってるとか？」
廉「は？」
“紫耀”
その名前に内心ドキッとしたのは事実で
凜「冗談だって、怖いな、もう。
Aちゃんは廉だけ見てるよ。
分かってるでしょ、廉だって。」
別に焦ってるわけでも紫耀が、とかそういうわけやなくて
ただ、
廉「そんなん分かってる。」
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君の太陽になりたいと
欲張り始めてる自分に焦っていた
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Koko(プロフ) - 読んでいて止まらない！ドキドキしてワクワクしてヤバイくらいです。 (2019年2月27日 8時) (
レス) id: 6359401af5 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - MIZUHOさん» MIZUHOさん、いつもコメント頂きありがとうございます。最初から長いお付き合い、本当にありがたく、またとても心強いです。これからも心に響く作品になるよう頑張りますので、是非最後までよろしくお願い致します。またコメントもお待ちしてますね。 (2018年2月26日 22時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
MIZUHO(プロフ) - こんばんは。この作品の初めから全て読ませていただいています。読んでいてすごく感情移入？出来るくらい心に響いていつも楽しみにしています。第6弾も楽しみにしています！ (2018年2月26日 20時) (レス) id: 2f213f30c3 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - しのさん» しのさん、コメントありがとうございます。長編作品が故の不安もある中とても嬉しいお言葉ありがとうございます。これからもお付き合いよろしくお願い致します。第6弾は本日中に公開予定です、混乱させてしまい申し訳ありません。また是非コメントもお待ちしてますね。 (2018年2月26日 16時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ぬれおかきさん» ぬれおかきさん、コメントありがとうございます。こちらの手違いで更新にミスがあり、本日中に第6弾の公開を予定しております。混乱させてしまい申し訳ありません。作品、楽しみにしていただいて嬉しいです、ありがとうございます。またコメントもお待ちしてますね。 (2018年2月26日 16時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年9月20日 15時
