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勇太ごめん、いきなり切って
うん、なんか大丈夫?
こっちは平気なんだけど
かけ直せそうにないんだよね、どうした?
大丈夫、会った時話すよ
ごめん。
BBQのことまた連絡する。
最後に私が送った了解のスタンプ
どこの何か分からない動くキャラクターを指でなぞる
廉「ええな〜俺も行きたかった。」
そう、そのBBQの日がついにきてしまった
あれから勇太に話すことのないまま
その声でそっと携帯を伏せて
つり革に掴まる廉を見上げる
『いいじゃん、花火できるんだし。』
廉「アホ。」
コツンとおでこに降ってくる廉の拳
廉「俺の狙いは肉やねん、肉。
BBQって言ったら肉やん。」
“ほんまにもう〜”とブツブツ言いながら
後ろ髪をクシャッと掴んで
眉間にしわを寄せて立つ廉は下から見てもカッコいい
見上げたまま思わずボーッとしてしまう
なんでこんなに綺麗な顔してるんだろ。
ふと私を見下ろして
だらしなくベーっと舌を出して、ふて腐れる
カッコイイだけじゃなくて可愛いとか本当にズルい。
なんか、いまさら不安になってきた。
なんでこんな人が私の彼氏なんだろ。
見た目は完璧、中身も最高、まぁちょっと俺様だけど。
なんかわからないけど心の中で生まれた
ちょっぴりの不安がすごく嫌でムカついて
べーっと舌を出し返してみる
廉「ガキやん。(笑)」
『廉が先やったんじゃん。』
廉「はいはい、お子ちゃま。」
こんなこと言われたって
廉の大きな手が私の頭をポンッと優しく包めば
もう何も言い返すことはできなくて
ずるい。
ずるいけど、好き。
黙って視線を落とすと
いつもとは違う自分に違和感を覚える
あれ、なんか違う。ん？
…あ、今日、私
『おいて…』
廉「やば、降りるで。」
廉の声で右手を引かれたまま
跳ねるように二人でホームに降りた瞬間
プシューッと音を立てて背後で閉まる扉
『「セーフ。」』
お互い丸くなった目を合わせて笑い合う
そのまま自然と繋がる右手
廉「さっき、何？」
『え？』
廉「降りる前、なんか言いかけてへんかった？」
『あ〜、なんでもない。』
別にわざわざ言うことでもないし。
それに今はそんなこと考えてる場合じゃない。
今日こそは絶対、言わなきゃいけない。
ちゃんと話さなきゃ、勇太に。
紫耀のことを。
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ゆゆゆ(プロフ) - 絶対紫耀くんだと思ってたら違った〜！からの紫耀くんでもう騙されました！！(笑)すれ違いが凄い… (2022年8月30日 2時) (
レス) @page30 id: 2170580ec5 (このIDを非表示/違反報告)
songon100(プロフ) - 1から3まで一気に読ませていただきました！もう寝ないと！笑 続き、読みたくてたまりませんが楽しみは明日に。 (2019年8月26日 0時) (レス) id: 728b8df14f (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ありさんさん» ありさん、コメントありがとうございます。息抜きに楽しみにしてくださってるなんて、とても嬉しいです！これからも読者の皆様の楽しみになれる作品になれるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします。テスト、頑張ってください！またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月8日 0時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
ありさん - とっても面白いです！テスト期間中のいい息抜きになっています。これからも楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年9月7日 22時) (レス) id: 7b2491b467 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ゆみかさん» ゆみかさん、コメントありがとうございます。読者の方々の作品への感想や更新を待ち望んでいただいてることをコメントをいただくことで私に届くのでとてもありがたく思っております。これからもよろしくお願いいたします。またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月6日 23時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年6月25日 23時
