肆拾玖 ページ49
地(屋根)から足が浮きそうになった瞬間、ガシっと両脚を掴まれる感覚。
竃門くんと雛鶴が私の両脚を捕まえていた。
巻き込まれていた日輪刀が抜け、鬼は宇随と共に下に落ちる。
「宇随さん！！」
竃門くんは宇随を追いかけようと立ち上がる。
「危ねぇぞォォォオオオ！！！」
嘴平くんの声がして、私は竃門くんの襟を掴み後ろに引っ張る。
竃門くんと雛鶴を後ろに、飛んでくる帯を斬りつける。
「伊之助！善逸！」
嘴平くんと我妻くんは帯の女の鬼に近づけていない。
冷静に考える。
宇随も私も、毒のせいで思うように動けていない。
「竃門くん！あなたは嘴平くんと我妻くんの援護を！そっちの鬼の頸は任せました！！
私が宇随さんの方に行きます！！」
そう伝えると私は返事を聞かずに屋根から飛び降りる。
(今はあの子たちを信じるしかない…！)
宇随の左腕が、鬼の鎌によって切断される。
「宇随さん！！！」
とどめを刺そうと振り上げられる、鬼の鎌を、私は日輪刀で防ぐ。
「柱が二人もいてこのザマとは笑えるなぁぁ、お前も随分前に刺した、そろそろ毒が全身に周り始めてるだろぉぉぉ」
「こんな毒、なんともありません」
私の虚勢に鬼はハッと笑い私の後ろを指差す。
「だがソイツの心臓は止まったぜぇぇ」
ドサッ
音がして、私は目を見開く。
宇随が倒れた。生気を"感じ"なくなる。
「よそ見すんなよぉぉぉ」
「くっ…！」
襲いくる鎌を防ぎながら考える。
3人はまだか…！まだ女の頸を…！
「頸 頸 頸〜！！！！持って遠くへ走るぞ！！！」
嘴平くんの大きな声が聞こえる。
チラリと確認すれば嘴平くんが女の鬼の首を持って走っていた。
(嘴平くん…！よくやったわ、これで……っ？！)
私が男の鬼の頸を斬ろうとしゃがみこみ、懐に潜り込んだ瞬間、
鬼は私に背を向けて嘴平くんの方に走り出した。
「戦闘中に背を向けるとは、なめられたもの……っ？！？！」
「ハッ！お前ももお死ぬからなぁぁぁ」
急に全身に毒が回り出し、倒れそうになり、日輪刀を地に突き刺し杖のように支えに使う。
右足を見れば、毒を塞きとめるために縛っていた羽織が切られている。
(あの連続攻撃は、これを斬るため…！落ち着け、呼吸で毒を少しでも浄化して、遅らせろ…っ)
鬼は嘴平くんに向かって一直線に進む。
(させない…っ！)
私も嘴平くんに向かって駆け出した。
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もちごめ(プロフ) - とても面白いです！１つ気になったのが、煉獄さんは柱の人たちを呼び捨てで呼んでいます。胡蝶、宇髄のような感じです。口調も「〜だね、〜かい？」ではなく「〜だな！〜だろう！」と言ったように喋ります。口出し失礼致しました…！！ (2020年11月21日 9時) (
レス) id: 2c19e184ee (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - メリアさん» コメントありがとうございます。煉獄さんの人の呼称が迷走してしまい申し訳ありませんm(_ _)m順次修正させていただきますのでお待ちくださいませ。楽しみにしていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2019年8月24日 13時) (レス) id: 74af5ac913 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 口出しすみません！煉獄さんは（名前）少女／少年と呼ぶと思います。冨岡、と呼んでいます。本当にすみません！いつも楽しみにしてます！ (2019年8月24日 12時) (レス) id: 25b2169fce (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - 蜜柑さん» それが実は私にもわかりません！頑張ります！ありがとうございます^ ^ (2019年8月20日 20時) (レス) id: 74af5ac913 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - いやぁーどうなっちゃうんでしょうね？これからがすごく楽しみです！更新頑張ってください！ (2019年8月20日 16時) (レス) id: aebba032ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ | 作成日時：2019年8月18日 9時
