弍拾玖 ページ29
「どうしたのかな?」
お館様は問う。
「鬼の女の子はそっぽ向きました。不死川様に三度刺されていましたが、目の前に
童子はお館様の代わりに見たものを説明する。
お館様は嬉しそうに微笑んだ。
「ではこれで、禰豆子が人を襲わない証明ができたね。
炭治郎、それでも禰豆子のことを
「俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を必ず倒します!!悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう!!」
「今の炭治郎にはできないから、まずは十二鬼月を一人倒そうね」
炭治郎は真っ赤になり、その様子に他の柱たちは吹き出すのを堪えた。
そしてお館様は続ける。
「柱たちは抜きん出た才能があり、血を吐くような鍛錬で自らを叩き上げて死線をくぐり、十二鬼月をもたおしている。
だからこそ柱は尊敬され優遇されるんだよ、炭治郎も口の利き方には気をつけるように」
「は…はい」
「それから実弥、小芭内、あまり下の子に意地悪をしないこと」
その言葉に2人は悔しそうに「御意」と呟いた。
「炭治郎の話はこれで終わり。下がっていいよ。
そろそろ柱合会議を始めようか」
「お館様、よろしいですか?」
間髪入れずに私は語りかける。
「どうしたんだい、A」
「強く切りすぎてしまったようで、止血をしてまいります。しのぶさんは竃門くんを蝶屋敷にお連れするつもりのようですし、先に始めていてください。ついでにお館様がお呼びだった隊士を呼んで参ります」
「任せたよ、A」
私は禰豆子に箱に入るように促す、それを持ち上げると隠に炭治郎を背負うように言うと蝶屋敷に向かうように指示する。
炭治郎は不死川に文句を言いたいようだったが、時透が放った小石の攻撃で黙らざるを得なかった。
「炭治郎…珠世さんによろしく」
お館様の言葉に竃門くんは目を見開く。
(珠世さん…?)
走り去る隠を、禰豆子が入った箱を背負って私はゆっくりと歩きながら追いかける。
突き刺さるような、冨岡義勇からの視線を
今度は私が気づかぬふりをする番だった。
(義勇さんなんか知らない)
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もちごめ(プロフ) - とても面白いです!1つ気になったのが、煉獄さんは柱の人たちを呼び捨てで呼んでいます。胡蝶、宇髄のような感じです。口調も「〜だね、〜かい?」ではなく「〜だな!〜だろう!」と言ったように喋ります。口出し失礼致しました…!! (2020年11月21日 9時) (レス) id: 2c19e184ee (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - メリアさん» コメントありがとうございます。煉獄さんの人の呼称が迷走してしまい申し訳ありませんm(_ _)m順次修正させていただきますのでお待ちくださいませ。楽しみにしていただけて嬉しいです!頑張ります! (2019年8月24日 13時) (レス) id: 74af5ac913 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 口出しすみません!煉獄さんは(名前)少女/少年と呼ぶと思います。冨岡、と呼んでいます。本当にすみません!いつも楽しみにしてます! (2019年8月24日 12時) (レス) id: 25b2169fce (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - 蜜柑さん» それが実は私にもわかりません!頑張ります!ありがとうございます^ ^ (2019年8月20日 20時) (レス) id: 74af5ac913 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - いやぁーどうなっちゃうんでしょうね?これからがすごく楽しみです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 16時) (レス) id: aebba032ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ | 作成日時:2019年8月18日 9時